腸内細菌

どんな健康食品を摂取してますか?

研究活動のネタ探索の一環で、腸内細菌について春から半年ほど調査していた。調査段階でなるべく興味を持てるように、R-1ヨーグルトと、生酪酸菌サプリを毎日接種して、今も継続している。明確には分からないものの、確かに便秘になることが殆どなくなったことからも、効果は出ているように思う。腸内細菌叢の構成比によって、腸内の代謝も変化して、病気にかかりにくくなったりもするので、未病や予防にも役立っているし、細菌叢を用いた治療薬の開発も世の中では行われている。日本人は比較的ユニークな腸内細菌叢を持っていて、長寿の秘訣の一因と言われたりもしているが、海外にいる日本人はその土地の腸内細菌叢に変化することから、生活習慣の影響も大きいと言われている。

さて、腸内細菌や、それに関連する健康食品の話を詳述したい訳ではない。人間の細胞が60兆個程度と言われている中で、腸を含めた人体における常在菌の数は10倍程度の数が存在していると言われている。そんな無数の菌が常在し、体内外で相互作用をしながら、人の身体が恒常性を保っていることは、ある意味奇跡と言えるのかもしれない。

こういったスケールで人体というものを考えてみると、人間というものは生きているのか、生かされているのかよく分からなくなる。一つ一つの菌の役割は微々たるものであるが、それが少しずつ人体と相互作用している。そのバランスが崩れると、菌も繁殖できなくなるし、人体も悪影響が出る。だから相互依存で成り立つ関係かもしれない。

世界の人口は100億に満たず、一人の人間の常在菌の数よりも少ない。そう考えると、一人一人のちょっとした善い行いが、色々なところで相互作用をして、世界や地球という総体に良い影響を与えることも、そんなに難しいことではないのかもと思えてくる。結局は、相互依存のスケールが変わっているだけなのかもしれない。このように、物事のディメンジョンを変えて考えてみることで、困難なことも達成出来るんじゃないかと思えたりもする。

そんなことを考えながらヨーグルトを飲んでみると、いつもより少しだけ多く、活力が湧いてくるような気がする。


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