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英語学習でコンフォートゾーンに直面したときの向き合い方 3ステップ

社会人になって三日坊主や挫折を繰り返しながら、かれこれ10年近く英語の自学をしてきました。その中で、たびたび直面してきたのが「コンフォートゾーン」です。最近、本格的に(?)英語の勉強を再開したこともあり(懲りない)、コンフォートゾーンに直面した時どのように捉えたらいいかについて改めて考え、実践してみました。「成功している英語学習者」とは決して言えない私の経験の一部ですが、何かの参考になれば幸いです。


英語学習におけるコンフォートゾーンとは

自己成長について語られるとき、下記の3つのゾーン(領域)で表現されることがあります。


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英語学習におけるコンフォートゾーンは、特に努力しなくてもある程度伝えたいことを英語で表現できるようになった状態、と言えるでしょう。

このゾーンに入ると成長の実感が乏しく、「ぬるま湯」「マンネリ」のように感じ、「早くここから脱しなきゃ!」と思ってしまいがちなのですが、むやみに出ようとするとあっさり挫折し、学習が中断してしまいます。

そんな状況に陥らないために、3つのステップに分けて考えてみることにしました。


ステップ1 まずはコンフォートゾーンに到達した自分を認める

そもそも英語学習を始めたばかりの段階では、単語が全然分からない、言いたいことが言えない…などなど、パニックゾーン、もしくはラーニングゾーンにいたはずです。「コンフォートゾーンから抜け出せない…!」と焦りを感じる前に、まずは自分の進歩を認め、褒めましょう。

コンフォートゾーンは努力を積み重ねたからこそ到達できた境地であり、頑張った証拠。すごいことです。


ステップ2 英語学習の「目的」を改めて思い返す

コンフォートゾーンを抜け出すために次にすることは、英語学習の目的をもう一度思い出してみることです。

というのも、コンフォートゾーンを抜け出そうとするとき、自分の本来の目的外の領域まで手を広げて勉強しようとしがちだからです。しかし、目的外の英語力を身に着けようとすると、挫折しやすいのも事実です。

英語学習の目的によって、ゴールや優先的に学ぶべきことも異なるはず。例えば、仕事でどうしても必要になった人にとっては、自分の職業の分野や、クライアントの業界に関わる語彙を増やしたりしていくことの優先順位が高いでしょう。

一方、趣味の一つとして英語学習をしている人にとっては、職業の専門分野の語彙を増やしたりビジネス英会話やメールの書き方などを学ぶことはほとんど必要ないですよね。

私は海外でもバードウォッチングがしたい一心で英語を学んでいるので、ビジネス英会話などには(今は)手を広げないようにしています。そこに時間を割くよりも、野鳥の英語名を覚えたり、自然環境に関する語彙を増やしたり、好きな野鳥の特徴について説明できるように力を注ぐことの方が有意義だと感じるからです。ビジネス英語は必要になったタイミングで始めればいいな、くらいの気持ちでいます。

もちろん、総合的に英語力を高めたいという意欲があるのは、学習する上でポジティブに捉えられるでしょう。しかし、仕事などをしながら限られた時間で英語を学んでいる場合、自分の目的から遠く離れている英語まで「やらなきゃ」と思い込んでしまうと、挫折するリスクをいたずらに増やしてしまいます。

間違いなく進歩してきたのだから、心行くまで英語学習を続けたいですよね。自分の学習目的に改めて立ち戻り、ゴールを見直してみると、コンフォートゾーンを抜け出すための方向性が見えてくると思います。


ステップ3 好きなトピックで「7,8割理解できること」を続ける

学生時代の英語学習と、社会人になってからの自学での英語学習との違いの一つは、難易度を自分でコントロールしなければならない、ということです。学生時代は、中学一年生レベル、大学生レベル…のように、学習段階に応じて教材の難易度がある程度管理されていました。

しかし自学では、どれが自分のレベルに合った教材なのかを見極めなければならず、これが結構難しい。私の経験ですが、教材は購入した時がモチベーションのピークで、買ったときは「これを最後までやり切ればレベルアップできる!」と、自分の実力よりかなり背伸びした教材を購入してしまうもの。もちろん、多少の負荷がかからないと成長も見込めないわけですが、難しすぎるのは挫折のもと。

なので、教材を選ぶときに大事なのは、

①自分が興味があること、好きなことがトピックになっている
②読んだり聴いたりして、7,8割は理解できると感じるもの

を満たしていることではないか、と思います。好きこそ物の上手なれ。どちらか一つでもOK。両方なら、なおよし。ステップ2で紹介した、学習の目的に沿っていることが前提です。

もし英会話レッスンなどに通っているのであれば、自分のレベルに合った教材を紹介してくれると思います。その時も、選択肢があるのなら自分の興味に関連するものを選ぶことで、モチベーションも維持しながら、コンフォートゾーンを抜け出す近道にもなるはずです。


まとめ コンフォートゾーンはポジティブに捉える

「自分は今コンフォートゾーンにいる」と自覚があるのは、始めたときよりも確実にレベルアップしているということ。そう気付いてからは、「ネガティブに捉えなくていいんだ」と気楽になりました。

そして「コンフォートゾーンを脱したい」という気持ちは、英語力アップへの意欲の証でもあります。成長という観点からは、この思いは大切にすべきでは、と思います。

私自身が英語学習において何かを成し遂げたわけではないのですが、語学の学習は継続が大事だなということは日々実感しています。コンフォートゾーンを前向きに捉えることで、くじけてしまうことを極力避け、目標の達成に一歩ずつ近づければと思います。


お読みいただきありがとうございました。



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