一市民 | resident of Funabashi

地方自治は専門外のフリーライター。不祥事を起こした企業の宣伝をやめない船橋市に不信感。…

一市民 | resident of Funabashi

地方自治は専門外のフリーライター。不祥事を起こした企業の宣伝をやめない船橋市に不信感。市民にとって安全で公平な事業に変えさせるべく、市との交渉が始まった。2020年9月からの活動記録。

最近の記事

公用車広告⑪~もしかして献金?

 複数の市民から苦情が出ても、なぜ船橋市は不祥事を起こした企業(L・C社、LG社)の広告掲載をやめないのだろう。特に公用車広告に関するK課長のかたくなさは異常だった。  しかし私には「もしかしたら」という思いがあった。献金(寄付)である。市もしくはK課長は、L・C社から献金を受けているから、広告掲載をやめないのではないかと。  実は2020年9月に公用車広告について調べ始めた時、L・C社についても調べた。すると脱税で退き、現在は会長になっている前社長が、生まれ故郷の町に

    • 公用車広告⑩~「陳情を不採択に」。ある二世議員の暗躍

       2021年3月9日に行われた総務委員会(議会の中の組織の一つ)では、議員たちから活発に意見が出された。出席したのは総務委員である議員10人と、財産管理課のK課長、同課を監督する企画財政部のH部長である。 市の収入(年額13万5600円・別)、落札最低価格が異常に低いことについて A議員 歳入確保の取り組みとして始めたというが、実際に入るお金はわずか13万円。これ、想定内だったのか。事業開始にあたっては見積もりを立て、これぐらい入ってくるとか、そういう予測を立てて考えなか

      • 公用車広告⑨~市がダメなら次は議会。陳情書を提出

         市長には公用車広告を改善する気がない。  2021年1月29日、市長からの回答書でそれを知った私は、市との直接交渉をやめ、次の手を打つことにした。一つは「住民監査請求」、もう一つは「陳情書」である。 ◆住民監査請求/地方公共団体や職員の、違法・不当な行為や怠慢を防止したり、生じた損害の賠償を求めること。請求書は市議会議員や、市が委託した外部委員(税理士など)より成る監査委員会が監査し、結果は請求があった日から60日以内に決定される。住民の請求が認められた場合、監査委員会が

        • 公用車広告⑧~市長あてに質問書を提出。市の公式回答を得る

           私たちが公用車広告についておかしいと思ったことは、大きく分けて3つある。 【1】なぜこんな契約を結んだのか ①申請と異なる市の収入/承認を受けたのは、1台当たり月3000円(税別、以下同)の広告料、55台の半分しか広告が取れなくても年99万円の収入→実際は月205円の広告料、13万5600円の年収(資料1参照)。 ②異常に低い落札最低価格/13万5600円でも落札できる価格設定。 【2】 長田広告との癒着疑惑  事業の企画段階で長田広告に情報を漏らし、実施方法を相談。長田広

        公用車広告⑪~もしかして献金?

          公用車広告⑦~市が反撃開始。文書公開拒否、黒塗り文書、強弁

           それは突然やってきた。2020年12月18日、財産管理課K課長と思われる人からのメールだ。 「広告主が暴力団関係者であるかどうか、広告主が広告掲載基準に適合しているかについて、全て審査は適正に行われており、各種広告基準に適合した広告であると判断して掲載しております。  不祥事を起こした企業については、市として必要があると判断すれば適切に対応していきます。ただし法人の権利、競争上の地位その他正当な利益を害するおそれがあるため、市の対応について答えることはできません」(骨子)

          公用車広告⑦~市が反撃開始。文書公開拒否、黒塗り文書、強弁

          公用車広告⑥~衝撃の落札価格。追及、追及、そして議会へ

          今仲調査が語る市の怠慢  2020年11月中旬、情報公開請求で出てきた公用車広告の契約書を前に、私、今仲議員、千葉県市民オンブズマンのX氏は言葉を失っていた。私たち3人は今仲議員がおさえてくれた市庁舎内の議員用会議室に集まって、時々情報共有していたが、このとき契約書に書かれていたのは、 ■広告掲載料 年額 13万5600円(消費税、地方消費税別)  というものだった。  そう、公用車55台が稼ぎ出す広告料は、年額たったの13万5600円だったのだ。  2019年4月1日に

          公用車広告⑥~衝撃の落札価格。追及、追及、そして議会へ

          公用車広告⑤~オンブズマンX氏から指令。事業の背景調査と怒涛の情報公開請求

          まずは議事録で事業導入の経緯を調べる 驚いたのは、協力依頼した次の日にはもう、千葉県市民オンブズマン連絡会議のX氏から指令が届いたことだ。 ①市議会の議事録で「公用車広告事業」の市の提案内容、議員との質疑内容を調べる。2018年9月の定例会との情報あり。 ②船橋市の「主要な成果に関する説明書」(年1回のレポート)に、この事業が記載されているかチェックする。 ③公明党のH議員が、公用車広告は私が提唱したと言っているようだ。それが事実か否か。 ④情報公開請求をする。  す、すご

          公用車広告⑤~オンブズマンX氏から指令。事業の背景調査と怒涛の情報公開請求

          公用車広告④~助っ人登場。オンブズマンと市議会議員に協力依頼

          契約書から追及できないか。法律関係者に相談 2020年10月上旬、私が最初に行ったのは、無料で相談にのってくれる法律関係者を探すことだった。というのも募集要領の中にある契約書案(最終的に締結された契約書と同じ内容だった)には、素人目には首をかしげざるを得ない内容が、いくつも書かれていたからだ。  まず市の担当課(財産管理課)と広告代理店が、協力して「広告主の秘密を保持する」ということと、そのハウツーが、1ページにわたって長々と書かれていること。  プライバシーの保護ならわ

          公用車広告④~助っ人登場。オンブズマンと市議会議員に協力依頼

          公用車広告③~他市の公用車広告。船橋市とは全然違う

           2020年9月末時点で、船橋市は公用車広告の情報を一切公表していなかった。ホームページに載っていたのは、2年前に終わった広告代理店募集の告知と募集要項だけである。募集の結果、どこの代理店が事業を請け負ったのかも公表していなかったことは、前章で書いたとおりだ。  いったい市は誰に向かって事業を行っているのだろう。  わからないことだらけのなか、とにかく他の自治体のやり方を調べることにした。 どこの自治体もホームページで情報公開 インターネットで検索すると、事業を行っている

          公用車広告③~他市の公用車広告。船橋市とは全然違う

          公用車広告②~市の無責任な返答に呆れる

           約束した9月29日、応対してくれたのは公用車広告事業の担当部署、財産管理課のS係長と女性職員のUさんである。  私がICレコーダーを取り出すと、会議室に移動して市も録音することになった。そういうルールなのだそうだ。はい、もちろんけっこうです。  その席で私は、極力冷静に公用車広告について質問をした。 「もしブラック企業だったら、市はどう責任をとるのか」私◆「問題のある会社の広告がついているが、事前にどんな会社か調査をしたのか」 市 「…」 私◆「市の車に広告を載せる以

          公用車広告②~市の無責任な返答に呆れる

          公用車広告①~不良企業の広告を発見

           2020年9月22日、市の公用車が、大規模宅地開発業者(株)L・C社(本社船橋市)の広告をつけて船橋駅前を走っているのを目撃した。  実は同社と我が町内は、2013~14年にかけて、同社が行った住民との約束を守らない工事によってトラブルになっている。逃げ回り、開き直る、相手の不誠実な言動に対処するべく、市の建築指導課に相談に行ったこともある。   同社が渋々住民との話し合いに応じ、改善工事を行い、社長が今後のトラブルに責任をもつという協定書にハンコを押すまでに、半年もか

          公用車広告①~不良企業の広告を発見

          自治体の広告事業に関する、私の体験談や考えを公開していきます

           2020年9月末、市の公用車に、脱税で東京国税局に告発されたことがある会社の広告がついているのを発見した。 「市はなんでこんな会社の宣伝をしているのだろう」 「いったい市の広告事業はどうなっているの?」  市の広告事業の改善に、一市民として取り組むことにした。最終目標は、市民にとって安全で公平な広告事業に変えさせることだ。    活動の根拠になったのは、情報公開請求で得た公文書、力になってくれたのは、共感し、的確なアドバイスをくださった船橋市議会の今仲きい子議員(無所属)

          自治体の広告事業に関する、私の体験談や考えを公開していきます