なぜ好きか?の先に、何を望むかが見える
私の好きな作品たち。
大河ドラマ(日本・韓国)。
十二国記。
薬屋のひとりごと。
古い時代をモチーフにしていたりテーマにしているものが好きだ。
その根幹には、「歴史が好き」という気持ちがある。
なんで私は歴史が好きなんだろう。
そんな風に「なぜ好きか?」という問いを自分に投げかけてみると、そこにある「本当の望み」が見えてくるのではないか。
そんな思いを胸に、私の「歴史が好き」の気持ちの先をみつけにいってみよう。
中学のあの先生がいたから、私は歴史が好きなんだ
歴史が好きになったきっかけは覚えている。
中学校の社会の先生の授業が、とても好きだったから。
武(たけ)先生という生活指導の先生で、強面、だけどファンクラブもあったほどイケメンの先生。
普段は、ニコリともしないぶっきらぼうな印象の人。
だけど、歴史の授業をしているときはとても楽しそうで、年号を覚えるための自作の歌を披露したりする。
中国の国名を覚えるために、武先生が自作し披露した歌。
「殷周春秋せ~んごく~秦前漢新ご~か~ん~~~♪♪」
今でも思い出すときに使う、記憶に残る歌。
そんな楽しい時間があったから、「歴史が好き」という気持ちが育まれた。
生きてきた、そのドラマに惹かれる
歴史が好きな最大の理由。
それは、登場人物ひとり一人にドラマがあること。
〇〇年に何が起きた。
〇〇年に時代が変わった。
そうゆう事実より、その時代に生きる人々の人間ドラマに惹かれる。
今よりも裕福ではない時代。
それぞれに大切なものがあり、守りたい人がいて。
そのために、現代よりもずっと命を燃やして生きていたように感じる。
歴史を知ることで、その人と自分を重ね、その時代を生きているような感覚を味わうことができる。
それが、好きなんだと思う。
あるはずのない未来の姿を描き夢に浸ること
もうひとつ。
歴史を追いかけていく時、
「この瞬間、この人があちらを選択していたらどうなっていたのかな?」
といった、あるはずのない未来を想像してみる。
現代につながっていない架空の未来を描いて、夢が膨らみワクワクした気持ちになる。
世間的にはこれを、ロマン、というのかな。
地球から出て宇宙へ飛び出したら、どんな未知の世界が待っているんだろう。
そんな気持ちと似ている気がする。
夢を描くことで、これもまた疑似体験したような、そこに生きているような感覚を味わえることが好きなのかもしれない。
より没入できることが、好きに関わる
歴史が好きと言っても、私は西洋の歴史より、日本や中国や韓国の歴史に興味を惹かれるようだ。
自分が日本人だから、西洋の歴史に自分を重ねたときに、文化の違いなどで違和感を感じるのかもしれない。
もしくは、映画や本なども西洋の方が描くものなので、そこにも解釈の違いや心理描写の相違があり、没入感が薄れるのかもしれない。
中華王朝の優雅さや日本独自の和の雰囲気など、視覚的に入る美しさや雰囲気も好きの理由かもしれない。
歴史が好き、その先に見えるもの
大好きなお話のひとつ、『薬屋のひとりごと』。
ずっと漫画アプリで少しずつ読んでいたけれど、最近やっとアニメを観出した。
「歴史が好き」という気持ちが、この作品に出会った最初のきっかけ。
つまり、ビジュアルと雰囲気。
だけど、最終的に好きになるのは、やっぱりそこに生きている登場人物たちそれぞれの魅力。
人間らしさ。
十二国記もそう。
大河ドラマもそう。
私は、「人が生きている様」というものを観たり読んだりすることで、疑似体験することが好きなんだ。
「生きる」ということを、感じたいんだ。
そして、その時代を生き、その時代独特の美しさや雰囲気を心に染みわたらせたいんだ。
それに気づいて、私が「ブランディング」の考えに共感したこととも通ずるな、と思った。
その商品、サービスをつくってきた時間、人の想い。
それに触れ、それを見える形にして届ける。
伝えたいことを伝えたい人に伝えること。
まさに、「人が生きている様」に触れること。
私は、誰かの「生き様」に触れることで、自分も「生きる」感覚を味わいたいんだ。
「歴史が好き」という気持ちに向き合ってみると、
私の「生きる」「生きたい」という、本当の望みが見えた気がした。
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