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向き合うことは話すこと|#私のパートナー

私の夫はあまり怒らない人です。

怒ったときはたいてい、私が誰かのことを悪く言ってしまったとき。
誰かに迷惑をかけたとき。

自分のことではあまり怒らない人です。

他者のために怒れるなんてすごいなぁ。
結婚して一番感心した部分はここ。
私はいつも、自分自分。自己中人間だから。

優しい人と出会うことはたくさんあったけど、彼ほど思いやりのある人はいないんじゃないか。

優しい人は優しさを与えるけど、それはいつも自分基準で。
思いやりのある人は、いつも相手の立場に立ち必要な対応をしてくれる人。
私の中で、優しい人と思いやりのある人は、こうして明確に区別しています。

身内びいきな目はあると思うけど、私は心底夫のことを「思いやりのある人」だと思い、尊敬しています。

そんな夫との生活も5年が経ちました。

良く言えばおおらかな性格の彼と、こだわりが強く神経質な私。
生活をし始めた時は、それはもう嵐の中の荒波のごとく家庭の中は荒れに荒れていました。

トイレの蓋は閉めてね。
キッチンを汚したらふこうね。
洗面台の髪の毛はちゃんと拾って。

そんな細かいこと、でも私にとっては気になって仕方のないことを何度言ったことか。
最近はそれを言うと嫌な顔さえされます。なんでやねん。
そして、未だに言った通りに出来ていない現状。

ですが、そんなおおらかさが子育てにおいてどれだけ救いか。
子どもが産まれて助けられたことは山のようにあります。

私はかーっっとなると抑えられないほど感情的になってしまうので、おおらかな父親がいることは息子にとっての逃げ道となっているでしょう。
「ダメな母親だ」と自分のことが嫌で嫌で仕方がなかったときも、ただ傍にいて話を聞いてくれました。

そんな彼ですが、子育てにおける夫婦関係が完璧だったわけではありません。
育児について助けてほしいと懇願したときに、「仕事」という都合のいい理由で対応できないと逃げられたことはこの先も忘れることはないでしょう。

けれど、そのことについて二人で話をする機会を設け、夫なりに向き合ってきてくれたおかげで、今もこうしてチームとして家庭を守っていくことができています。

私にとって、そのことが何より重要なこと。
向き合おうと努力した先で、きちんと向き合い話をしてくれるか。
これが出来るか出来ないかで、その人とこの先も一緒に歩いていくことができるかが決まるのではないかと思います。

大切な人を大切にすることって、いいことも悪いことも含めて向き合っていくことなのかな。

夫はそうした私の望みをおおらかに、ゆるやかに叶えてくれる良きパートナーです。
これからもよろしくお願いします。



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