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自己評価と社会の評価のバランスを、「究極の質問」から紐解く

いつもお読み頂きありがとうございます。
Enjin代表の本田幸大(@kohdai_enjin)です。みなさまのお仕事や健康のお役に立てればと、noteを執筆しています。

自己分析は、就活や人生において重要なステップとされています。その大切さは認識されている一方で、就活が終わった後や日常生活の中で、自己分析を続けている人は少ないのではないでしょうか。

しかし、自己分析は単なる就活におけるステップではなく、一生涯にわたって意義深いものだと私は位置づけております。なぜなら、自己分析を通じて、自分自身の価値観を正しく理解し、本当に自分が求めていることを見極めることが可能になるからです。では、どのようにそれを実現するのでしょうか?

▶︎「究極の質問」を自分に投げかける

例えば、「いくらもらえたら、丸坊主にしますか?」という質問を考えてみましょう。みなさんは何円と答えますか?

もしかすると、昨日美容院でお洒落なパーマをあてたばかりのあなたは「今はいくらもらってもやらない」と答えるかもしれません。一方でいま話題の高校球児たちのほとんどは1円ももらわずとも坊主にしていることでしょう。(最近では坊主にしない高校も増えてきているようですが)

これが価値観の差です。
お金という共通の価値で測るとその差は分かりやすく表れます。

たとえ嫌なことでも、どのレベルなら妥協できるのかは人によって異なりますし、そもそも嫌かどうかも人によって異なります。

上記のような質問に対する答えが、自分自身の価値観や重要視する要素を浮き彫りにします。こうした質問を通じて得られる答えは、自分自身を理解するだけでなく、自己評価と社会の評価とのギャップを認識するための手掛かりでもあります。

※よければ、ほかに究極の質問をまとめてあるサイトなどありますので、ご活用ください。

さて、もう一度みなさんの回答について振り返って考えてみましょう。

▶︎自分と同じ価値でみる市場があるのか?

仮にあなたが1万円で坊主にすると答えたとしましょう。
これはあなた自身が自分の坊主に1万円の自己評価をしているということです。

では、あなたが坊主にするために周りの人は1万円を払ってくれるのか?という疑問が浮かび上がります。答えは、相手(市場/社会)によります。

たとえば、道端で通りかかった人に「いまから私、坊主にするので1万円くれませんか!?」といって話しかけたとします。その相手が1日500円のお小遣いで生活している人であれば、20日分の生活と引き換えになりますので、ほとんどの場合はNOでしょう。しかし、声をかけられる直前に6億円の宝くじをあてたひとなら、もしかすると払ってくれる可能性があります。

それでもあなたがよほど影響力をもつ存在でもない限り、ほとんどの場合は1万円払ってまで他人に坊主にして欲しいという人はいないでしょう。

つまり、自己評価が市場や社会における評価と必ずしも一致するわけではないのです。

▶リアルに当てはめていく

このように究極の質問から、自分の評価と市場や社会の評価とのすり合わせを繰り返していくと、だんだんとリアルな指針が見えてきます。

究極の質問の場合は大抵現実味を帯びていませんが、これをだんだんと現実的な質問に変えていきます。

あなたが年収1,000万円を稼ぎたいとします。

では、「1,000万円稼ぐ」=「1,000万円分の価値があると認識してもらう」ためには何が必要か、と考えます。ここで市場のリアルを見る必要があります。一体どんな人が年収1,000万円を稼いでいて、その人たちはどんな価値を提供しているのか?を知る必要があるわけです。

次に、「社会が求めるものに対して、自分はどんなことができるのか?」と投げかけてみます。すると、理想に対して出来ていないことが浮き彫りになるはずです。ここをいかに解像度高く、リアルに見れるかが重要で、それができれば、あとは理想と現実のギャップを埋めるための行動をするだけです。

年収1,000万円を目指すあなたが1万円で坊主にするなら、それを買ってくれる人を年間1,000人見つけないといけないのです。相当ですよね。。

このようにして当てはめていくわけですが、「これだけ頑張ったのに評価してくれない」と口にする人は、「頑張り」=「評価」になると勘違いをしており、自分の価値が社会の評価より高く見積もってしまっているのです。

しかし、実際は与えた価値によって評価され報酬が決定されているわけです。

つまりは、誰も1万円をあげると言っていないのに坊主にして、せっかく坊主にしたのになんでくれないの?と言っているようなものです。

▶バランス感覚が大切

ここまでのお話で、いかに自己分析が大切かをご理解頂けたかと思います。

次にもうひとつ大切な「バランス感覚」というポイントについてもお話をしたいと思います。

先ほど例で言えば、1,000万円稼ぐことだけにフォーカスしないように注意をしましょうということです。

なぜなら自分が追い求める価値がそれだけになってしまうと、他の大切な価値観を見失ってしまうからです。例えばお金に夢中になるばかりに、大切なものを犠牲にしたり、犯罪にまで手を染めてしまうケースがあるからです。

きちんと自己分析を続けるとあらゆる角度から冷静に見られるようになり、本当の価値観を突き詰められるようになります。それを続けていくと、「実は1,000万円を求めていなかった。」なんてこともあり得るのです。

▶︎自己分析は一生涯続く

冒頭に私は、自己分析は一生涯にわたって意義深いものだと述べました。その真意は、価値観は人の成熟レベルや時代によって変容していくところにあります。

若いうちはとにかくお金だけを追い求めていたものが、年を重ねると家族や守るべき仲間の幸せを優先するようになる人がいるのがその例です。いま社会人の皆さんは、就活時の自己分析から算出した自分の価値観と、今の価値観を見比べてみてもらえたらわかると思います。

自分が大切にしている価値がわかれば、あとはどう獲得するかです。

人は社会の評価を得て、それが報酬に変換されて生きていきます。だからこそ、まず社会が求めている価値を知る必要があり、市場や社会が欲しているスキルや知識、ニーズに合致した能力を身につけることが求められます。

つまり今の評価(報酬)を上げたければ、今の自分より成長するほかありません。

その点を理解しながら、
自分自身が本当に大切な価値を正しく認識し、
獲得するための成長をし続けていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

株式会社Enjin 代表取締役社長 本田幸大
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