~第227回~「災害と稲の話」
古来、日本人は春に農耕の実りを祈り、秋に収穫を感謝する、祈りと感謝を忘れずに生活してきました。
武蔵一宮氷川神社では、秋に神様に収穫を感謝する神事「抜穂神事」を斎行しております(10月9日)。
これは当社における古の新嘗祭で、当日は五穀豊穣を感謝して、県内で収穫された稲穂と、前日に神職が調理した団子をご神前に献じます。
ただ今年は酷暑や台風などの天災により、全国各地で農作物の不作、被害が拡大しました。
氷川神社の主祭神である須佐之男命と稲田姫命の出会いは、災害に立ち向かい稲の実りへ繋げる神話でもあります。
稲田姫を助けるきっかけとなった八岐大蛇退治ですが、古代において蛇は水神であり、山神であり、雨・水をつかさどる存在でもありました。八岐大蛇退治は川の氾濫と治水を象徴しているという説もあり、水を治めることは、稲の育成に不可欠です。
そして稲田姫命は、豊かに実る稲田を神格化した女神。
須佐之男命と稲田姫命の出会いは、災害へ立ち向かう姿であり、稲の実りに取り組む姿をも表しているとも言えます。
石川県能登地方で発生した豪雨災害により、お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また、被災地におきまして救済と復興支援等の活動にご尽力されている方々に深く敬意を表します。
皆様の安全と被災地の1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕
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