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~第146回~「としごいのまつり」

氷川神社では毎年2月17日に「祈年祭(きねんさい)」を行います。 「としごいのまつり」とも言い、「とし」は稲、「ごい」は祈りで、豊作を祈願する祭祀です。

大祭である為、神職は前日より神社に籠り潔斎をして奉仕をします。 五穀豊穣を祈る予祝の神事で、全国各地の神社や宮中でも斎行されます。 祈年祭は、10世紀、平安時代の国家制度を知る根本法典として成立した『延喜式』(五十巻)の巻八所収の「祝詞」(二十七篇。九条家本訓)に、「二月の祈年、六月、十二月の月次祭」とあり、古くから大切に行われてきたことがうかがえます。 「なぜ国家制度を伝える書物に神事の記載があるの?」と現代の方は不思議に思われるかもしれませんが、古来、日本は「祭政一致」。
政治と祭祀は国家にとって「まつりごと」とされ、大切な存在でした。
昔の人々の生活にとって一番大切なことは食べ物に困らないようにすること。
ですから春に穀物の豊穣を神々に祈る祈年祭を、秋に豊作を感謝する新嘗祭を行ってきたのです。

実りへの祈りは、日本人が大切にしてきた心です。


〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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