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~第151回 ~「スサノオノミコトと大阪万博」

神楽は、神事において神様に奉納するための芸能であり、全国各地で連綿と受け継がれてきた我が国特有のものです。 その神楽で人気のある演目の一つが、氷川神社の主祭神・スサノオノミコトによる「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治」です。

高天原での荒々しい振舞いの責を問われて高天原を追放された後、出雲の簸之川(ひのかわ)に降り立ったスサノオノミコトが、国津神(くにつかみ)のアシナヅチとその妻・テナヅチ、その娘イナダヒメのために、8つの頭と8本の尾を持ったヤマタノオロチを退治する神話です。

この際ヤマタノオロチの体内から出てきた草薙剣(天叢雲剣)は、八咫鏡・八尺瓊勾玉と共に「三種の神器」として、また天皇の皇位の璽(しるし)として、現在も皇室に伝わっております。 さて、神楽に話を戻します。

この演目が国内外で有名になった場面がありました。

それが昭和45年(1970)の大阪万博です。

全国の祭り・郷土芸能が出演する催し「日本の祭り」が6週の長きにわたって開催されたのです。 この時、島根県の「浜田市石見神楽社中」が8頭の大蛇を登場させた「大蛇退治」を上演して話題になりました。 石見神楽では、和紙と竹だけで作られるちょうちん蛇胴の大蛇が暴れます。

その様は圧巻の一言で、国内外の人々にスサノオノミコトの八岐大蛇退治神話を生き生きと伝えました。

スサノオノミコトの「誰かのために力を尽くす」お姿は、神楽を通じ、時代も国境も超えて多くの人々に感動を与えてくれます。


〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕


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