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僕の一日一微発見・一日一微発見001


快晴。
「一日一微発見」というのは、僕が師匠だと思っている文化人類学者、故・岩田慶治が日々やっていたこと。
僕はそこからヒントをもらって、もう15年ぐらい前だけど、ネットで日々連載していたことがある。
それを復活させてみよう。
僕の断片的思考訓練である。
今朝は、バックミンスター・フラーについてクロード・リヒテンシュタインとヨアヒム・クラウセが編集したバッキーについてのスーパーガイド『YOUR PRIVATE SKY』をぱらぱら再読。
ずいぶん読み込んだから、ボロボロだけど。
数日前に、ずっと相互にいれっぱなしの段ボール箱から浜松で救出されて、いまは僕のトランクに入れられて、東京まで旅してきた。
バッキーは天才とも山師とも言われ、肩書きもひとつではすまない天才だったと思うが、僕はデザイン・サイエンスという新しい分野のパイオニアだと思っている。
思想を学ぶのではなくて、思考法を変えること、発明すること。
それもデザイン・サイエンス。
彼はシナジェティックスを発明した。
今日の朝の発見は、「断片的」フラグメンタル、ということと、「包括的」コンプリヘンシブということ。
例えば、ロラン・バルトはフラグメンタルで、パッキーはコンプリヘンシブ。
バッキーはユニークな編集の発明をした。


①EVERYTHING I KNOW私の知る全て計画。
これがダイマクション・クロノファイルになる。750巻を超える量で、300フィート以上の厚さのあるバッキーの本。ライフ・ファイル!
②THINKING OUT LOUD声を大にして思考する法。
喋りまくりながら包括的に、ライブ編集してみせるやり方。

DMM.comのオンラインサロンのために作っている動画の中でも、バッキーの編集術についてしゃべっています。

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編集者・アートプロデューサー・京都造形芸術大学教授/後藤繁雄です。 アートや編集のこと、思考、アイデア、日々起きていることなどをその都度書いていきます。 ここでの文章はハウトゥにはならないと思いますが、知性や感性を刺激したい人に読んでもらったらいいかなと思います。 僕は、人は、大きな出会いがやってきて変わるというより、微妙なものに気がついてだんだん変わることのほうが「可能性」が高いと思う。「微発見」。 それには、訓練が必要で、この「一日一微発見」も、僕の訓練法のひとつです。

「一日一微発見」というのは、僕が師匠だと思っている文化人類学者、故・岩田慶治が日々やっていたこと。 僕はそこからヒントをもらって、もう15…

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