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シンディ・シャーマン『Untitled Film Stills』/目は旅をする041(写真は魔術)

シンディ・シャーマン『Untitled Film Stills』
Schirmer / Mosel Verlag Gm

シンディ・シャーマンは、現代フォトアートを語る時に、「様々な意味」において最重要なアーティストの一人である。
今時点において、最も高額で競り落とされた「写真」はベッヒャースクール出身のグルスキーだが、10位以内にはシンディ・シャーマンやリチャード・プリンスらがランクインしているし、シンディ・シャーマンの回顧展はMoMAをはじめとする美術館で開催され、つまりは、すでに批評家たちの歴史的価値があたえられている(僕もこの2012年の大規模展覧会「CINDY SHERMAN’S RETROSPECTIVE AT MOMA」で、シャーマンの初期から現在の巨大な壁紙写真にいたる作品の変転を観た)。

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