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【息子的中国語習得記】0~3か月目

息子、小3。
今年の6月中旬に台湾にやってきました。
夏休みの約1か月の帰国を除くと、ちょうど3か月が経過したことになります。

子供の語学習得は早いと聞いてはいたものの
個人的に、予想以上の早さでした。脳と耳が柔らかくてうらやましい。
そして周囲の話を聞く限り、他の子供たちも似たり寄ったりでした。
(ケース1:日本人学校には週に1回中国語の授業があり、
当初「初級クラス」でスタートした子も、1年を経過すると
「中級クラス」または「上級クラス」のレベルになっている
ケース2:全く中国語が話せない状態で現地の小学校に入学、
2年経ってネイティブ並みに話せるようになった 等)

語学を生業としている身としては
子供の語学習得の速さや段階は非常に興味深いので、
備忘録的に、息子の習得度合いを記載していこうと思います。
起承転結もオチもない、ほんとに備忘録ですが
興味のある方はどうぞご覧ください。

息子の基礎データ(訪台前)

・小3。日本生まれ日本育ちの日本人。
・日本では中国語を習ったことはない。
・しかし2年間の育休中、私が自分の語学力を落とさないようにするため
 毎日中国語のラジオを流していた(息子は近くにいた)ため、
 おそらく、彼の耳は中国語に慣れている。
・2歳のときに発した「你好」の発音が
 中国の国営放送「CCTV」そのもののとてもキレイな発音で驚かされた。
・本人から質問されれば、私が中国語を教えていた。
・本はよく読んでいたので、学年以上の漢字(日本語)が読めていた。

息子の基礎データ(訪台後)

・日本人学校に入学し、路線バスで片道40分程度かけて通学。
・週に1回、中国語の授業あり。
・休みの日にはMRTや台湾鉄道・新幹線などの交通機関にも乗っている。
・台湾では、主に日本のアニメを四六時中放送しているテレビがあって
 そのテレビを、平日は1日1時間程度、
 休みの日は1日2時間半程度(アニメ映画1本分)視聴している。
・夏休み明けから中国語教室(週1回60分、個人授業)に通い始めた。

息子的、中国語の習得状況推移

(6月中旬 来日当日)
・もともと日本語の漢字を読むことはできていたため
 MRTのポスターを見て、漢字(繁体字)から意味を推察し、
 「こういう意味?」と私に確認してきた。

(6月中旬 来日翌日)
・マンションの管理人さんに挨拶したかったらしく、
 「おはようございます」は中国語でなんというのか教えてほしいとの
 オーダーがあった。教えたら喜んで使い始めた。

(7月上旬)
・いつも乗っている路線バスのアナウンスのうち、
 最も特徴のあるバス停のアナウンス
 (中国語、英語、台湾語、客家語の4か国語)を再現できるようになる。

(7月中旬)
・最も特徴のあるバス停のアナウンス(4か国語)に加えて
 5か所程度のバス停のアナウンスを再現ができるようになる。
・上記バス停のアナウンスにおいて、
 2路線あるアナウンスの違いを再現できるようになる。
 (同じバス停でも、路線Aはこう、路線Bはこう、と教えてくれた)

(7月下旬~8月下旬 一時帰国)

(9月上旬)
・いつも乗っている路線バスのアナウンス(4か国語)を、
 コンプリートしてしまった。停留所、15個あるのに。
・台湾語と客家語を解さない私に
 「ママ、〇〇のアナウンス、台湾語と客家語で言ってみて。
  あ~~~、『北区』の発音が、ちょーっと違うんだよねぇ~」
 と、マウントをとってくるようになった。
・休日しか乗らない(相対的にほとんど聞く機会がない)はずの
 MRTのアナウンスも披露しはじめた。
 夜中に幽体離脱でもしてMRTに乗っているのだろうか。
・中国語教室に通い始めた。楽しんでいる様子。

(9月中旬)
・中国語教室で教わった文章「我家在這裡/那裡/哪裡」の使い分けを
 ちゃんと理解していた。
・「ママ、中山は『zhong shan』じゃなくて『zong san』ね」と
 台湾式発音で私の発音(日本&北京なまり)を正してくるようになった。
・「行天宮」を「はん/てぃえん/ぎょん」と発音するMRTのアナウンスを
 「『ぎょん』っていう音は中国語にはないから、台湾語か客家語だね」  
 と結論づけていた。その言語学の知識は一体どこから・・・?

(10月上旬)
・いつも乗っている路線バスのアナウンス(4か国語)に加え、
 架空のバスのアナウンスを披露するようになった。
 しかも、中国語/英語/台湾語(っぽい言い方)/客家語(っぽい言い方)
 の、息子的4か国語バージョン。
 「学校」「路口」(=交差点)など、自分が発音を知っている頻出単語を
 巧みに取り入れながら、様々なバス停名称を作り出して楽しんでいる。

(10月中旬)
・「MRTでよく『左側開門』っていうけど、じゃあ『右のドアが開きます』 
  だったら『右側開門』?」と、自分の知っている単語から類推して
 文章を生み出せるようになってきた。
・「2ってなんで『二』と『両』の2つの言い方があるの?どう違う?」
 と、似たような意味で2つ(以上)の表現方法がある場合、
 そのことに気が付き、違いに興味を持つようになってきた。

台湾で話されている数々の言葉に興味を持ってくれるのは、非常に心強い。
次はどんな感じに進化していくのか楽しみです。

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