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話がそれがちな人のインタビューをする時の聞き手の心構え

・なぜか話がすぐに脇道に逸れる
・枝葉末節の話になるほどに本人が盛り上がってしまう

インタビューでこういうことありますよね。

どうしてこうなってしまうのか考えたのですが、原因はおそらく次の2つなんじゃないかと思います。

1つは、相手のサービス精神が豊富すぎること。聞き手を楽しませようという思いが強いばかりに、記事に書けないような小話にばかりエネルギーを注いでしまう方がいます。

もう1つは、相手が照れ屋さんであること。「ミッションに込めた想いとか聞かないでよ、恥ずかしいよ」というタイプの方は、何かと本筋じゃないところで話を続ける傾向があります。

どちらも相手に悪気があるわけではありません。でもそのまま相手に流されてしまうと、聞くべきことの聞けない、残念なインタビューになってしまいます。

こんなとき、聞き手としてどのように振る舞えばいいのか……? 普段意識していることをまとめてみました。

強い意思を持ち、リアクションで導く

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横道にそれる話というのは、何かと面白いものです。

ただ、それがいかに心をくすぐる話だったとしても「そうなんですね!」と大きくリアクションしてしまうと、話し手は「この方面の話がウケるんだな」と勘違いして、重要でない話を膨らませようとしてしまいます。

こうなったら最後、気持ち良さそうに話している相手を止めるわけにはいきません。一度や二度くらいであれば横道に入っても戻ってこれますが、何度も繰り返していては二人して樹海に迷い込んでしまいます。

そうならないためには、本筋の話でない話題に対しては、聞き手が少しリアクションを控えめにすることが大切です。

ただ、「全く笑わない」ほど抑制してしまうのはさすがに問題なので、次のようなリアクションをお勧めします。

(本来は大笑いしたり驚いたりするのが適切なところで)
・声を出さず、口角だけあげてニコッとする
・笑顔のまま、ノートに目を落とす

こんな反応を続けていれば、「あ、こっちの話は違うんだ」と軌道修正してくれます。

その分、話してほしいストライクゾーンの話題に入ったときには、思い切り大きくリアクションします。

「そうそう、そうです!こちらです!!」というぐらいの勢いで頷きます。

子どもをしつけるように……と言ったら失礼かもしれませんが、それぐらいの勢いで、表情で進むべき方向を示すことが大切だと思います

絶対にやってはいけないのは、「その話ではなくて」と言葉で誘導すること。関係性が崩れるばかりでなく、話し手を深く傷つけてしまいます。

話し手は聞き手をものすごく見ている

勢いよく語る方の場合、

こちらがどんな反応をしても、この方はこの方面で話し続けるのでは……

と無力感に苛まれることもあるかもしれませんが、それは違います。

どんなに流れるように話す方であっても、聞き手のリアクションは100%見ています。聞き手が粘り強くリアクションで導くことによって、話し手も少しずつ軌道修正が可能になるのだと思います。

不安になると逆効果

話がそれがちな方の話を聞くことは、かなりのエネルギーを消耗します。

こういう話し手あたったら「まずいな…」「大丈夫かな…」と不安になってはいけません。その不安な表情は、話し手に「もっと面白い話をしなきゃ」と勘違いさせてしまいます。

こちらの表情一つで、相手の話が向かう方向は簡単に変わることを意識して「自分がしっかり導くんだ」という強い意志をもって臨む。これが大切なことだと思います。

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