【台湾】マカオ台湾籍の男性カップル、国際同性婚求めた裁判で勝訴!
2019年に同性婚が実現した台湾ですが、誰もが結婚できるようになったわけではありません。国際同性婚(台湾人と外国人の婚姻)については、同性婚が実現している国籍の外国人とのみできる状態が続いています。
そのため、台湾人✕日本人の同性カップルも日本で同性婚が実現していないため、同性婚ができないない状態にあります。
▶【関連記事】同性婚が実現した台湾で、僕は台湾人の彼と結婚できる?【跨國同婚】
【LOVE WINS!】マカオ・台湾籍男性カップル、国際同性婚認可を訴えた裁判で大勝訴
そんな中、うれしいニュースが飛び込んできました。
判決の概要を台湾中央社の記事を引用して紹介します。
(台北中央社)婚姻届の受理を拒まれていた台湾人男性とマカオ籍の男性の同性カップルが台北市中正区の戸政事務所(戸籍業務を担当する役所)を相手取り、処分を取り消すよう求めていた訴訟で、台北高等行政法院(裁判所)は6日、原告のマカオ籍男性は台湾に定住しているため、中華民国の法律が適用されると認め、戸政事務所は原告の同性婚申請を受理するべきとの判決を下した。原告の2人は判決後、裁判所前で記者会見を開き、喜びを示した。(中央社フォーカス台湾社より引用)
今回訴えを起こしたマカオ籍の男性は台湾に定住しており、台湾の法律が適応されると認め、「原告の同性婚申請は受理されるべき」との判決を下しました。この訴訟を起こしたのは台湾人の信奇(シンチー)さんとマカオ籍の阿古(アグー)さんは、台湾で同性婚実現する以前から国際同性婚の実現を求めて声を上げて活動を続けてきた功労者でもあります。長きに渡って活動を続けた二人が先駆者として道を切り開きました。
▶台湾で同性カップルの支援活動を行っている「台灣伴侶權益推動聯盟」のFacebook投稿にとても素敵な写真がありましたので、中国語ですがリンクを貼っておきます。
▶【関連記事】同性婚できない国際カップルが抱えるビザ問題とは
勝訴判決で国際同性婚ができるようになったのか?
2021年5月31日現在、まだできるようになっていません。裁判に勝訴したお二人も、それ以外のカップルも複数婚姻届を提出していますが、まだ受理されていません。
これに関する記事を引用します。
▽台日カップルが婚姻届提出、受理されず 台日同性カップルの阿樹(アシュー)さんとAZさんは7日、婚姻の平等を推進する市民団体とともに台北市大安区戸政事務所を訪れ、婚姻届を提出したが、受理されなかった。戸政事務所は、判決の内容は理解しているものの、窓口担当者は決定を下せないと説明。2人からの申請を特別案件とし、内政部(内務省)に指示を仰ぐ方針を示した。(中央社フォーカス台湾)
法整備が完了していないので、裁判で結果が出ているものの、窓口の判断で受理できないということですね。
日本も同性婚ができないのは違憲状態だという地方裁判所の判決がでていますが、法律ができていないので結婚できない状況です。
▶【関連記事】同性婚裁判札幌判決、何が違憲なの?
日台カップルが提出した婚姻届に関しては、一週間程度でどのように処理されるか結論がでるだろうと言われていましたが、結果がでていません。コロナ対応で行政期間の業務が混乱する中ではありますが、法整備を待たずして先行受理が開始されるのか、それとも一足飛びに法案修正審議が進むのか?同性婚を強く推進してきた現台湾政府、腕の見せ所と言えそうです。
▶Instagram:ライフログ、ストーリー毎日更新
▶Twitter:NoteやPodcasts更新お知らせ、LGBTQニュースのシェア▶Apple Podcasts|Spotify:Podcast始めました。日中両方で配信中!
いつもご支援ありがとうございます。いただいたサポートは、より多くのコラム執筆するための活動費にあてさせていただきます:)