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わたし百景⑤ 公園B

正直、公園と書くかどうか迷った。

私にとっては、公園というより「畑」としての思い出が大きいからだ。

ここの公園は、過去のnoteで出てきたこの公園のこと。

実はここ、私が高校生の時までは、畑だった。

小学校時代、授業の一環で毎年、地域のおじさんたちとその畑に向日葵を植えていた。

帰路の途中にある畑でかつ、バス通りに面している畑だったため、毎年向日葵が咲くのを密かに楽しみにしていた。

徐々に背丈が高くなり、「身長向日葵に負けた〜!」と友達と悔しがりながら、早朝のラジオ体操から帰っていた日々。

背丈が自分よりも高くて、明るく咲き誇る向日葵。
小学生ながら、とても綺麗だな〜と思いながら花を見守っていた。

そして、今では畑の跡形もなくなり、公園として整備された。遊具がならび、小さい子たちは走り回っている。

時間だけが経ち、そこが畑だったことを知っている人もきっと少なくなってきている。

季節の訪れの楽しみが減ったな〜と思う。

あの畑はもう戻ってこないし、向日葵を植えた時の優しそうに畑をながめるおじさん達の顔ももう見れないのかもしれないけれど、毎年夏になりその公園を通る度に、あの向日葵の光景を思い出す、思い出の地なんだろうな〜と思う。

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