![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139415562/rectangle_large_type_2_370e3c0b8b6ee0375b91f0530581e724.jpeg?width=1200)
ドラマ「東京タワー」1.2話感想とちょこっと原作
放送前、推しのケアの手厚さに驚く
こんなにもファンのことを考えてフォローしてケアしてくれるんだ、と正直びっくりした。
こんな時、永瀬廉は本当に手厚いアイドルだなと思うし、俳優ではなく、アイドルであり俳優である人なんだと実感する。
「東京タワー」主演が決まった時から、有料ブログで「みなさんの事をとても驚かせてしまったかもしれませんが」という配慮をしながら「見守ってもらえたら嬉しい」と言ってくれたこと。
雑誌のテキストでもたくさん、役への向き合いを話してくれたこと。(前回のnoteに書いたので割愛します)
放送直前の公式インライでも、こんなことを言ってくれている。
「もしかしたらファンの方々からしたら緊張してらっしゃる方もいるかもしれませんが、あくまで役として精いっぱい命を吹き込んでますので、少しでも安心してゆるい気持ちで見てもらえたら。」
さらに永瀬廉公式Instagramのストーリーズで
「はじまる これからよろしくね」と直前に投稿して、放送後にはこんな言葉を綴っていた。
見てくれた方々 ありがとうね
新しい事に挑戦させてもらってます。
透くんこれからも
しっかり向き合い
演じきれたらと
思っています。
改めて今日から
よろしくお願いします!
ドラマの題材、フォーカスされがちなところ。
これまでとは違う思いをファンにさせるかもしれないことを分かったうえで、ここまで言葉を尽くしてくれる推しが、頼もしくて仕方なかった。
覚悟をもって、俳優業でもうひとつ殻を破りたいんだなと感じたし、その上でできる限りの配慮をする廉くんがかっこいいなと素直に思った。
そんな中で見た、「東京タワー」第一話。
原作未読のままのぞんだ1話
緊張しながらリアタイした初回。
私はモノローグがあるドラマが割と好みということもあり、廉くん(透)のモノローグではじまったこのドラマにひとつ期待値があがった。
廉くんの魅力のひとつである声。
今回の作品では淡々と、静かな語り口でつづられるそれ。あたかも小説のようだ、と思った。
初回はとにかく「空気」でみせる30分だったように思う。「人と人は空気で惹かれ合う」という台詞のように、空気がとても大切にされている気がした。
想像以上に叙情的な雰囲気と空気感。
詩的で文学的な、美しいドラマだ。
透の真っ直ぐさと自分を制御できない危なっかしさが見ていて苦しいくらいに伝わってきて、詩史さんにどうしようもなく落ちていくのが手に取るようにわかりなぜか緊張のようなどきどき感すら。
板谷さん演じる詩史さんが本当にきれいで、纏う空気や発する言葉、そしてわかるようでわからない、その心のうちは魅惑的に映るのもわかるし、佇まいがとても美しくて私まで嬉しかった。(というのは変かもしれないけれど。)
ただ一話を見ている限り、詩史の感情がいまいち読み取れず、行動の端々に何でだろう、とかどういう思いだったんだろう、と想像させられるものが散りばめられていた。
でももしかしたら、それは私たち視聴者も透目線で詩史さんを追っているからこそなのかもしれない。
透のフィルター越しに見る詩史さん。
掴めない詩史さんをもっと知りたくなって、思わず手に取ってしまった、原作。笑
原作はまた違ったアプローチで描かれており、何よりそれぞれの設定(透の学部や、詩史さんの仕事すら)が根本から違っているし、出会い方も違う。
原作を読んだら何か掴めるかと思った詩史さんだったけれど、ますますわからなくなる部分もでてきて。
話すと長くなりそうなので、原作の話はまた別で書きたいと思う。(たぶん)
原作読了後に見た2話
割と原作と空気感や重要な部分はそのままに、ドラマ用におおきく設定を変えている印象だったため、そこまで原作を引きずることなくフラットに2話を見た。
透が恋に落ちてそこに深く沈んでいく様がありありと見て取れて、新しい廉くんのお芝居の在り方、幅をまざまざと見ることが出来ているなぁ…とすごく嬉しかった。
廉くんのまだ見たことのなかった表情、目の色の演技。それらを透くんを通して見せてもらっている。
ああ役者だなぁと感動すらする。
母親が若い男を家に連れ込むことがよくあっただろう環境で育ってきた透は、小さなころから寂しい悲しい苦しいがたくさん積もっただろうし、女性へのあきらめにも似た冷めた考えになってしまうだろうなと。
だからこそ透が、しゃんと背筋を伸ばして美しく真っ直ぐに自立している(ように見える)詩史さんに盲目的に惹かれ、ある種激情のような熱が生まれていくのも切ないながら理解できる気がした。
透のまだ子供のような、大人になれていないからこその猪突猛進な恋の仕方が、ぶつかり方が、年齢を重ねた詩史にとってはものすごく感情を揺り動かされるだろうし、倫理観がぐらぐらするほどの感情と摩擦が生まれてしまうのも、またなんとなく、あるのかもしれないと思ってしまう。
透の危なっかしい程の真っ直ぐさも、後先考えない行動も。
詩史さんの大人として振舞おうとする反面、ずるいところも、踏みとどまれ切れない弱さも。
映像美とあわさって、「不倫」だけれど下品にはならず、どこかファンタジーのようにも感じる不思議な佇まいがそこにある気がした。
それはそれぞれの役者が纏うものと、小説から飛び出してきた美しい言葉によるものなのかもしれない。
俳優永瀬廉として、きっと本当に目いっぱい、心血を注いでいる現場なのだろうと思う。
そして常々廉くんは役に寄り添い、一番の理解者であろうとする役者さんだと思ってきたけれど、今回もそれを端々に感じている。
きっとこの先も、ますます透くんを一番理解して、それをアウトプットしていくんだろう。
題材的には得意なテーマではないし、個人的には好きな部類ではないけれど、この先ふたりの行く末をドラマではどう描くのか、また廉くんが透にどう寄り添っていくのか。
最後まで見届けたい、と思っている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?