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心と身体と、その奥にある根っこの部分を診るアーユルヴェーダ~南インド・アーユルヴェーダ滞在記1~

2024/1/28-2/27まで南インドケララ州にあるアーユルヴェーダの大学病院「PNNM AYURVEDA MEDIACAL COLLEGE AND HOSPITAL」滞在していた。

アーユルヴェーダは兼ねてから勉強していたのだが、「やっぱり一度、がっつり自分が治療を受けてみたい!」ということと、「南インドの生きたアーユルヴェーダの智慧に触れてみたい!」ということから、ずっと一度は行ってみたいと思っていた。今年30歳になった私、東京から田舎に移住して丸3年、なんとなく色々と節目の年、ついにそれを叶えました!

行ってみて思うのは、満足したというより、さらに深みに足を踏み入れてしまったぞ、、、ということで、たぶんあと何回か(何回も?)インドに行くことになるような気がする。

今回は千葉県稲城のヨガスタジオが主催するインド留学ツアーに参加する形で叶ったインド行き。主催の方、通訳さん、ヨガの先生、みんな素晴らしいスタジオです!インド留学へ行くならとってもおすすめ。


ということで、今更ですが、滞在を振り返りたいと思う。
リアルタイムで更新していたインスタグラムの投稿の引用と、毎日書いていた日記から振り返りながら文章を綴っていきます。今振り返ると、本当に夢のような幸せな時間だったな〜という感覚。自分の中の宝物のような大切な時間。



今回の滞在期間は1か月。まず初めの2週間は実際に自分自身が治療を受け、そして後半2週間はセラピストになるための施術やアーユルヴェーダの理論を学ぶというコースだった。

まずPNNM大学病院に到着すると、初日にまずドクターによる診察があった。
問診で気になっている不調を聞かれる。私はここ1〜2年で急にひどくなった生理痛とPMS、昔からある冷えの症状などを伝えた。

便秘はある?口の中のねばつきは気になる?
胃酸が出ている感じはする?爪に気になる症状は出る?
手の色はいつもこんな感じ?落ち込みやすいとかある?
など、いろいろ質問される。

で、最終的に言われたのは「あなたの不調は心からきてる気がする」ってことだった。精神的な落ち込みがあなたの自信を無くしているように見えるって言われた。
身体の不調を伝えたけど、心に原因があったみたい。

ちなみに心当たりはある。例えば心配しすぎちゃうとか、一度不安になるとそこから抜けられなくなっちゃうとか。心の弱さもろもろ。
そういう心の内側、吐き出したくなったらどんどん出してねとも言われた。

こういうふうに身体も心もまるっとその人全体を診てくれるのが、
アーユルヴェーダのおもしろくてすごいところだ。

ドクターのアヌ先生はそれを短時間の診察で的確に言い当てる。なんでもお見通しされている気分になる。外側に出てきている不調を診て、そこから端的な質問いくつかすることで、根本原因をつきとめていく。かっこいい。

そのあとは、その診断をもとに毎日のお薬やトリートメントが決められていく。私は精神を安定させるお薬とか、血の質を改善するお薬が処方されている。

一人一人に出来立ての煎じ薬
みんないろんな薬をもらったので見せ合いっこ


トリートメントはアビヤンガという全身のオイルマッサージ、頭にオイルを垂らし続けるシロダーラ、少量のオイルを浣腸するマートラバスティなどを受けている。期間は2週間あるので、その時の状態・経過を診ながら、他にもいろんなトリートメントを受けている。

セラピストさんは大体いつも同じ人が、患者1人につき2人体制でつく。両側から2人がかりでオイルマッサージされる時間は、どこぞのお姫様か、かよわき赤ちゃんになったかのような至福な時間だ。

セラピストさんからも、今日の気分はどう?ごはん美味しかった?よく眠れた?と聞かれる。セラピストさんも、施術をしてその患者の反応を丁寧に見てくれている。そしてそれをドクターに伝える。

トリートメントの様子

お母さんみたいな安心する手のひらを持っているセラピストさん。愛が大きい。すごく安心するし、あったかい気持ちをたくさんもらった。人に触れられるって幸せなことだなあ、私って大切にされていい存在なんだなあって思えるような時間。
セラピストさんたち、本当に大好きになった!


みんな大好きセラピストさん


毎日ドクターとの問診の時間もあって、ドクターからも「今日はどんな気分?よく眠れた?排便はある?」と聞かれる。
私の気分はだんだんと安定している気がしていて、先生にも最初は不安が見えたけど無くなってきたねと言われた。
よく眠れているけど毎日夢は見ているので、その日見た夢を報告したりしていた。ドリーミングガールと呼ばれていた。

血圧とかも測ってくれる

何度目かの問診では、「なにか宗教は信仰しているか」と聞かれ、していないと言ったら、「何か神様とか、自分より大きなものとか、自然とか、なんでもいいから信仰してみて。眠る前にお祈りを唱えてみて。」とドクター。
他の人にそういうの言ってるの聞いたことないからびっくりした、と通訳のはるなさん。
薬でも治療でもないけど、これも私に向けた処方のひとつみたい。

他の参加者のみんなの診断や治療を見るのもおもしろくって、本当にひとりひとり違う。同じ不調を訴えていても、処方されるものが違う。
ちゃんと「目の前にいるその人」に向いてくれてる。感動する。

アーユルヴェーダはひとりひとりの心と身体と、その奥にある根っこの部分を診るものなのだとますます実感した。


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