日本でいちばんやさしいマーケティング/マーケティングとは?

マーケティングとは、顧客に価値を提供して対価を得ること。


「目で見る」マーケティング

マーケティングって何?そう思って調べると、無数の解説文がネット上に現れます。でも、私自身、「マーケティングとは売れる仕組みづくりです。」端的にこう書かれた説明文を読んでもピンとくることはなく・・。マーケティングそのものが理解できない、正体不明のやっかいな存在という時期もありました。
暗闇、おばけ、将来、人の気持ち・・見えないもの、分からないものって不安だっだり怖かったりしますよね。
マーケティングも見えないから、分からない。ならば、目に見えるもの、視覚的に想像できるもの、手に取るように分かるものになればいいのでは?と考えました。
マーケティングを「目で見る」。
私が考える「やさしいマーケティング」はここから始まります。

次の言葉を読み上げながら、想像または紙に書き出してみてください。

ここで、
いちばんやさしい「マーケティングとは?」

「マーケティングとは、“顧客に価値を提供すること“です。」
自分が提供できる、したいと思う商品やサービスを書き出す、または自分が働いている姿や表情を思い浮かべてみます。
また、それらを提供する相手を書き出します、書きながらその人の顔や表情を思い描きます。
これがマーケティングのスタートです。視覚化できたあなたは、マーケティングの世界に一歩足を踏み入れました。もし、できなかった場合は、、少し考える時間をとる必要があるかもしれません。

(もう少しこの先が気になる方は、続けてお読みください)

では、質問です。
あなたがパーティーを開き、友人をお客様として招いてお料理を振舞った場合、これもマーケティングと考えますか?
何かしらのビジネス的見返りを目的として行った場合を除き・・この行為はマーケティングと定義づけしないこととします。
そこで、ワンセンテンス加えます。

「マーケティングとは、顧客に価値を提供し、“対価を得ること“です。」
「対価」というワードをプラスしたことで「お金」も視覚化されます。
マーケティングを「事業を継続させる」ために必要な活動とする場合、この活動に対する「対価」を得ることで、売上をたて、利益を生み出し、次の事業につなげていく必要があります。明日も、来月も事業が続けられ、お客様に喜んでもらえる価値を提供し続けるために、です。そういう意味ではストレートですが、
「マーケティングとは、顧客に価値を提供し、“対価を得て、利益を得ること“です。」
と言ってしまうと、誤解がないでしょう。では、利益を出し、事業を続けていくためにはどのようなお客様をイメージすればいいでしょうか。

「マーケティングとは、“自社に利益をもたらす“顧客に価値を提供し、対価を得て、利益を得ることです。」
事業を続けていくために必要なだけの対価を、提供する価値に対して支払ってくれるお客様、それが「利益をもたらす」お客様です。“気持ちよく“でも、“渋々“でもお金をちゃんと支払ってくれるお客様を想像してみましょう。そのお客様はどこにいる人たちでしょうか。
また、せっかくなら、“渋々“ではなく、“喜んで、気持ちよく“払ってくれるお客様の方がいいですよね。そのためには、提供側の工夫が必要になります。

「マーケティングとは、自社に利益をもたらす顧客に、“顧客に必要な“価値を提供し、対価を得て、利益を得ることです。」
そうですね!お客様が心から必要とする価値は何か、お客様の声を聞いて、時にはリサーチをして、必要とされる価値ある商品やサービスを提供することで、きっと、お客様は“気持ちよく“支払いもしてくれることでしょう。
さらに「ありがとう。」という嬉しい言葉までいただけるかもしれません。
でも、喜ぶのはまだ早いかも。もし・・その提供した商品やサービスが、お客様自身でも作れるもの、他のお店でも手に入るものだとしたら・・そのお買い物は別のところですまされ、ありがとうの言葉は他の人に向けられるかもしれません。

「マーケティングとは、自社に利益をもたらす顧客に、顧客に必要だけれども“自身では手に入れられない“価値を提供し、対価を得て、利益を得ることです。」
お客様が、「欲しい、必要だけど、自分では、他の場所では手に入らない。だから、あなたから買います。」と言ってくれる状態。ここまでのマーケティング活動が実践できれば、すばらしいですね!お客様との信頼関係が生まれていることも、一緒に働く人たちの笑顔も想像できます。恐らく、事業として成功の道を歩んでることでしょう。
では、この成功が一時的ではなく長期的に、持続しますようにと願い、さらに(一気に)加えてみます。

「マーケティングとは、自社に利益をもたらす顧客に、顧客に必要だけれども自身では手に入れられない価値を提供し、“継続的、計画的に”対価を得られ、利益を得られる“システムや仕組“を創ることです。」
一気にハードルが高まったでしょうか?
大きな企業や独自の技術をもった企業のマーケティング活動に見えるかもしれませんが、実はどんな規模の事業であってもあてはまる考え方です。自社や自身の提供するモノで実現できていることや、不足していることを明らかにし、丁寧にその改善を行っていくことが、立派なマーケティング活動となります。

いかがでしょうか?
「マーケティングとは?」の問いには、「顧客に価値を提供すること。」とまずは考え、その後、その時、必要なものを足していくといいと考えます。
マーケティングが「目に見えない、よく分からない」ものから、目に見えるもの、自分事化して考えられるものになったでしょうか。お客様の表情や従業員の方々が商品を提供する姿、あわせて事業が続いていく未来像が想像できたでしょうか。
できれば、この時点で、自身の事業を発展させる上で考える、「マーケティングとは、」を言語化・見える化しておくのがいいかと思います。
一度、定義付けして、また、変化を加えてもいいですよね!

今になると、「マーケティングとは売れる仕組みづくりです。」という説明も、「それはそうだなぁ。」と思えます。そこに、自らのマーケティング定義(マーケティングとは?)を加えて、お客様と自社の提供価値、そして共に働く人の姿も一緒に想像できるからなのだと思います。

●マーケティングとは「顧客に価値を提供すること」

次回は、よくある相談「インスタのフォロアーを増やしたい」について書きたいと思います。

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