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瀧本哲史「ミライの授業」

・本書は、エンジェル投資家として京都大学で教鞭をとっていた著者が、発売当時の14歳の世代(21世紀に生まれた最初の世代)に「未来をつくる5つの法則」について紹介した1冊。

・21世紀になっておきた大きな変化は、「世界」がひとつになったことである。
・20世紀までの世界は国がバラバラに存在していた。日本人は、日本で働き、日本国内のお客さんを相手に商売する。あるいは、輸出産業でも、日本人が、日本国内でつくった商品に、「メイド・イン・ジャパン」の印が押されていたが、ある日本企業の製品は、中国やベトナムなどのアジア各国の工場でつくられており、そこに「メイド・イン・ジャパン」の文字はないのだ。
・なぜ自分の国ではなく、遠く離れたアジアの国で商品をつくっているかというと、ふたつの理由が隠されており、ひとつは、「世界中のとどこでつくっても、品質に大きな差が出なくなったこと」がある。
・工場に最新鋭の機械が導入され、細かい作業はすべて機械がやってくれる。こうなると、日本人が誇ってきた職人的な技術や手先の器用さは必要とされなくなり、多くの仕事が「誰がやっても同じ」になってきたのだ。
※もうひとつの理由については、本書をお読みください。

・著者は、21世紀は「魔法の国」であると語っている。
・みんなが当たり前に使用しているスマホも、中高生時代のお父さんやお母さんに見せたら驚く。もっと言えば、江戸時代のお侍さんがいまの日本にタイムスリップしたら、馬の代わりに鉄のカタマリ(車)が走り回り、夜になっても煌煌々と明かりが灯り、テレビと呼ばれる薄っぺらい箱の向こうに異世界が広がる、など、恐ろしい「妖術の国」に来てしまった、と腰を抜かすはず。
・どんな大発見や大発明も、すべては学校で学ぶ知識をベースに成し遂げられてきた。国語、数学、理科、社会、英語はすべて、次世代があたらしい未来をつくっていくための「魔法の基礎」であると著者は語る。
・勉強の目的は、いい高校や大学に合格することでも、いい会社に就職することでもない。もっと大きな、もっと輝かしい未来をつくるために、勉強をしているのだ。言い換えれば、学校は、「未来と希望の工場」であると著者は語る。
※どの科目が、どんなふうに役立つかの詳細は、本書をお読みください。

・本書では、
1時限目「世界を変える旅は「違和感」からはじまる」
2時限目「冒険には「地図」が必要だ」
3時限目「一行の「ルール」が世界を変える」
4時限目「すべての冒険には「影の主役」がいる」
5時限目「ミライは「逆風」の向こうにある
という章を中心に、自分自身でミライをつくるための歴史上の人物20人(「コペルニクス」・「伊能忠敬」・「J・K・ローリング」など)の未来につながるお話について紹介した内容となっている。

ワクワクした自分自身の未来を描きたい方はぜひご一読を!

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