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相馬正伸「超DX仕事術」

・本書は、IT歴25年で延べ3万人以上のITについての相談にのり、合計100億円以上のシステム導入に携わるDXコンサルタントの著者が、仕事がもっと楽になり、自分をアップデートし続けるDX仕事術について紹介した1冊。

・DXとは、
①データとデジタル技術を活用する
②ビジネスを大きく変える
③競合に勝てる仕組みを作る
の三つの要素で成り立っている。

・DXは、決して大企業だけの話ではない。現代は「個人の時代」とも表現される。テレワークの時代となり、仕事を効率化しないと評価されなくなった。
・会社で遅くまで残業すれば、仕事をやっていると思われた時代は終わったのだ。いかに効率化して、短期間のうち成果を出すかが重要なのだ。

・企業が取り組むDXは、会社の売上を上げるため、コストを削減したり、顧客満足度を上げたり、ビジネスモデルを変えたりすることを指す。
・一方、個人で取り組むDXは、自分自身の仕事効率化、生産性向上、関係者への信頼性向上のため仕事のやり方を変えることだと定義する。
※個人DXと企業DXの違いについて表があるが、詳細は本書をお読みください。

・DX仕事術とは、「個人がDXを活用して、より高い成果を出す仕事の方法」であり、これにはお金も時間もかからない。企業と比べて、関係者も少なく大人数を巻き込む必要もない。効果がなければ、やめるのも自由、など本人のやる気次第で、いくらでも融通がきくのだ。
※本書では、企業でのDXと区別するために「個人DX」という言葉も使う。一般的なDXは企業が行うものと捉えているので、企業のDX=企業DX、個人のDX=個人DXと本書では呼んでいる。

・DX仕事術は未完成でもとにかく始めることが大切。そこで大事なDXマインドが「S×3sマインド」である。
・S×3sマインドとは、
①Small→小さく
②start→始める
③success→成功する
④stack→積み重ねる
の頭文字から取っている。
・つまり、まずは小さく始めて、小さな成功体験を積み重ねることが大事なのだ。小さく成功したらモチベーションがアップする。その調子で成功体験を繰り返していけば、チリも積もれば山となり、大きな変化へと結びつく。
・Google社内では失敗したときには「失敗おめでとう」と言って"Fail Bell(失敗の鉄)"を鳴らしてお祝いをするのだ。何もしないで後悔するのではなく、新しいことにチャレンジしつづけられる会社だからこその言葉である。
・DXという言葉に惑わされず、常にS×3sマインドを心がけて気楽にチャレンジしてみること。

・本書では、「革命レベルの生産性向上を実現するDX仕事術」というプロローグから始まり、「超効率、超速、自動化を実現するDX仕事術の原則」「DX仕事術のレベル1〜レベル3(すべての始まり「データ入力」でコミュニケーション、効率化、情報収集を底上げする→ミス0、超時短を実現するデータ流用で最強の環境を構築する→可処分時間が倍に!究極の自動化を実現するデータ活用で付加価値を生み出す」「業務効率化で生産性が大幅アップ!「守り」のDX仕事術」「ビジネスモデルを大変革する「攻め」のDX仕事術」という章で構成されており、「DX仕事術の概要ならびに原則」「DX難民にならない三つの方法」「DX仕事術におけるツールの紹介(Gmail・Slack・Zoom・Evernote・Pocketなど)」「紹介したさまざまなツールの組み合わせ方法」など、自分をアップデートし続けるDX仕事術が紹介された内容となっている。

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