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根本陽平、伊澤佑美「デジタル時代の基礎知識『PR思考』 人やメディアが「伝えたくなる」新しいルール」

本書は、PR一筋に、10年以上現場で実務と研究・分析・メソッド開発などを同時に行うPRSJ認定PRランナーの根本陽平氏と、企業や自治体のPRプランニングやメッセージコンサルティングを手がけ、6年にわたる自社メディア編集長経験を生かし、相手の思考を「引き出す、組み立てる、見える化するPR思考のダイアログライターとしても活動する伊澤祐美氏の2名が、PRの理想と現場をつなぎ、あなたのビジネスを豊かにするきっかけを与えてくれる1冊。

・本書のタイトルにもある「PR思考」とは、企業や団体、つまり、「自社・自ブランドが、自身の発言や行動に対して世の中がどのような反応を起こすかを考えること」と本書で定義している。
・総務省の統計によると「99.996%」の情報がスルーされる超情報飽和社会の現在、スルーされないようにするためにもPR思考が重要。なぜなら、「反応を起こすことを考えること=スルーされないこと」を考える、だからだ。
・「PR思考」で目指すべきは、「できるだけネガティブな反応を起こさないよう配慮し、世の中の多くの人にポジティブに反応してもらうこと」である。
・ここで言う「反応」とは、「買いたくなる」「行きたくなる」「調べたくなる」などの「リアクション」のことを指す。
※世の中の多くの人に「ポジティブ」に反応してもらうにはどうすればよいのかについては、本書をお読みください。

・「PR思考」を身につければ、今日からあなたの仕事が変わる。
・「PR思考」に基づいて考えれば、あなたの商品・サービスのターゲット層が抱えている課題や悩みの解決につながる。そして、日々のアイデアの1つ1つが、自分以外の周りの人(第三者)を「巻き込む」力や「合意を形成する」力を持つ。それによって、そのアイデアは実現させやすく、またより良いものに成長しやすくなると思う。
・つまり、「PR思考」は、広報担当者だけでなく、全てのビジネスパーソンに必須の「考え方」なのだ。

・「PR思考」でどのような反応をする反応をするかを考える際、「私(自社・自ブランド)」が、「世の中からどう思われているのか」を事前に把握しておく必要がある。なぜなら、「どう思われているかによって、相手の反応は変わる」からだ。
・例えば、相手から「お茶目」な人と思われているAさんが、何の前触れもなく突然一発ギャグを言えば、「ここでそうきたか!やっぱりAさんは面白い!」と好意的に受け取られるが、相手から「真面目」な人と思われているBさんがAさんと同じような行動(一発ギャグを突然言う)をすると、「え、どうしたの?なんで急にギャグ言ってるの?」と戸惑う。
・このように、相手の反応は、相手に「どう思われているか」によって違うのだ。なので、自分のイメージを的確に把握することが重要である。
※そこから何を探していくかについては、本書をお読みください。

・本書は、「「PR思考」で明日から仕事が変わる!」という序章から始まり、「PRって何だろう?」「PR思考に必要なメソッド(エクリプスモデル・PR IMPAKT®︎・感情トリガー)」「「PR思考」の活用例 成功事例アレコレ」「「PR手法」キホンのキ」「デジタル時代のPR手法」「「PRマスター」になるための心得」という章で構成されており、PRの本質を知り、それを実践するための大切な心得など、これからの時代を勝ち抜くためのPRの基本を学ぶことができる内容となっている。

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