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大岩俊之「働き方の未来研究 人間とAI どっちが有利かくらべてみた」

・本書は、「キャリアカウンセラー」「研修講師」「家電コンサルタント」の3本柱を仕事にしている著者が、ビジネス界の現状、根拠となる理由も合わせてAIの普及でなくなる仕事・生き残る仕事について述べ、未来の働き方・生き方について解説した1冊。

・AI(人工知能)やIoT(モノとインターネット)の進化で、これからは確実に私たちの仕事が減っていく。そこに「働き方革命」の推進によって残業がなくなり、余暇が増えるのは確実だろうと著者は推測する。
・余暇が増える時代になると、その余暇の過ごし方が大切になっていく。今までの人生で働くことしか知らなかった人(仕事人間)は、余暇ができてもやることがなく、自分を見失ってしまう可能性があるが、「趣味を持ちその時間を増やす」「副業を始めて違うビジネスを体験してみる」など新たなことを始めて、これからの人生を楽しもうとすればよいのだ。
・これからの時代は、お金を稼ぐことではなく、人の役に立つことや心が充実することに趣が置かれる時代になる。「何か違うな」と感じている方は、生き方そのものを見直す時期が来たのかもしれない。
※「副業」(日本企業の副業の現状・メリットなど)についても触れているが、詳細は本書をお読みください。

AIの普及でなくなる仕事・生き残る仕事(一部)
・AI(人工知能)の影響を大きく受ける業種として「営業職」が挙げられる。
・営業職は、文房具、オフィス用品、電動工具、ユニフォームなど、すでに形として決まっており、営業マンを通さなくてもネットで購入できてしまう商品を扱っている人たちである。
・法人向けであってもAmazonやヨドバシドットコムのように、多くの商品がネットで販売されるようになるだろう。
・さらには、AIが購入者の情報を分析し、常に必要な商品を提案してくれるようになる。また、AI営業マンも登場しており、これによりニーズの高い顧客に対して、高いアポイント獲得率を得ることができる。
・これから必要とされる営業マンとは、企画提案力のあるプロフェッショナルな法人営業マンである。
・トヨタ自動車やパナソニックなどの大手メーカーは、常に新しく開発された性能の良い部品を求めているが、商品を求めているからといっても、どこにでもある商品やニーズに合っていなければ、興味を持ってもらうことすらできない。「成果を出す人は皆、企画提案力が高い」と著者がこれまでに関わった営業マンを見て語っている。
・そして、そのように会社に貢献できるような商品を企画して提案する営業のプロフェッショナルは、そんなに多くないのだ。
※その他の職種(医療資格系・法律資格系)がどうなっていくのかについては、本書をお読みください。

・本書では、「今、ビジネス界では何が起こっているのか」「AIの普及でなくなる仕事・生き残る仕事」「未来の働き方・生き方」という章で構成されており、これからの時代をどのようにすれば有意義に過ごせるかについて考えさせられる内容となっている。

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