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米田智彦「デジタルデトックスのすすめ「つながり疲れ」を感じたら読む本」

・本書は、フリーの編集者、ディレクターとして出版からウェブ、イベント企画まで多岐にわたる企画・編集・執筆・プロデュースに携わり、約1年間、家財と定住所を持たずに東京を旅するように暮らす生活体験(ノマド・トーキョー)を敢行するなどの経験を持つ著者が、なるべく手軽に、お金をかけずに楽しみながらできるデジタルデトックスを紹介した1冊。

・デジタルデトックス=ネットやスマホといったデジタル環境の持つ負の側面から「少し離れる習慣」を取り入れようというもの。
・いわゆる解毒であるが、これは、ネットやデジタル機器をすべて捨てて、世俗離れした仙人のような生活をすすめるわけではなく、ネットによって生まれる「ムダな時間」や「面倒な人間関係」を整理し、デジタルライフを快適に過ごすための「情報のお片付け」のようなものと考えること。

・SNSの依存の大きな特徴として、「他者からの承認を頻繁に求める」というのがある。
・SNSへの依存は、①情報収集、②情報発信というふたつの目的から始まるが、気づかないうちに、③同調圧力が生じて、④無目的に使うようになり、⑤抜けられなくなり、⑥時間を浪費してしまう、という6つの段階を踏んで進行する。
※自分自身の「ネット依存症」がどこまで進んでいるかチェックする方法があるが、詳細は本書をご覧ください。

デジタルデトックスの方法(一部)
・ネット依存症の治療現場では、いきなりすべての遮断するのではなく、まずは自分がどのような状況にあるかを知るために記録をつけることから始めるとのこと。著者はまず、1日にネットに接続した時間や内容をノートや手帳にメモしてみることから始め、自分がどれだけ1日のなかでオンラインに時間を割いていたかを可視化した。
・その次に、「ネットをメリットとデメリットを書き出す」ことをした。ここで重要なのはデメリットを書き出し、それを強く意識することだが、メリットもしっかり認識して書き出すことで、ネットを使うときの本来の目的が見えてくるのだ。
・3つ目のステップは、「デメリットの時間をほかの行動に置き換える」ということをしていった。
・時間を有効に使うことを念頭において記録したメモを見直すと、日中の最低限のメールとSNSでのコミュニケーションの時間を残しつつ、就寝前のSNSチェックやYouTubeを見る時間をカットするといったことが自然と思い浮かんでくる。
※↑にあるプラスアルファをすれば、更に効果的であると伝えているが、詳細は本書をご覧ください。

・本書では、「デジタルデトックスはなぜ必要か?」という序章から始まり、合計6章で構成されており、「日本でのネット依存の実状」「著者が実践したデジタルデトックスの事例(生活習慣編・休日編)」「デジタルデトックスと心の関係」「自分らしく主体的に生きるためにはどうすればよいか」など、ネット環境と自分自身との向き合い方について深く考えさせられる内容となっている。

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