新人ナース時代特有の特権、絶対に戻りたくはないけど。

看護師の新人なんて使えないし、
スタッフからはボロカスだし、
居心地悪いの一言ですが、
意外に患者ウケは良い気がします。

それも不思議にぴったり１年間限定です。

行き場のない新人は必然的に病室に足が向くから、必然的に患者や家族と話すようになります。

居残り、残業も多く、あんた、ずっといるやん、いつ帰ってるの？
と言われていました。

意外に患者とは接する時間も長く患者とはスタッフと違って遠慮なく話せたし（ごめんなさい、下に見ていたわけではないです。）

どの医師や看護師より事情や気持ちを知っていたかも？

なぁ、なぁ、今日の夜勤誰？

と聞かれることがあり、患者さんにも、看護師の好き嫌いはあるんやなぁ、頼みやすい、頼みにくいとかかな？

小学生の女の子に「私の人生は研修医に狂わされた。」と言っている子がいて、ドキッとしたり。
（脳腫瘍の女の子でしたが、限られた命であり、時間であるのに研修医のミスで検査やり直しとかで外出できなくなったりとかです。）

毎日お姑さんの見舞いに来て、いじめられていたお嫁さんとも毎日雑談しましたし、

病児につきっきりのお母さんともよく喋りましたし、
思いっきり女同士の話です。
（リハの先生かっこいー！とかね）

大金持ちの個室利用の患者の部屋に逃げ込んでは、
ティータイムとか言って、高級な紅茶をお入れして、一緒に馴れ馴れしくベッドに座って一緒によく飲んでいました。

（突然家族が来たこともありましたが、許されていました。）

退院する時、手紙やテレカ、図書券などは本当によく貰いました。（時代を感じます。）

そういうのは、新人1年目の時だけです。

手紙には、キツく当たってごめん、など書かれているのですが、当たられた自覚はありません。

先輩たちがキツ過ぎて気付きませんでした。

看護師や、元看護師が入院して来た時は、大体みんな嫌がって、
おしんちゃん、行けーって受け持ちにされていましたが、

大概、年代問わず親しくなり、「今の私の看護問題教えてよ。看護計画はどうなってんの？」とからかわれたり。

急いで出勤して来て、ブラジャーしてくるの忘れたこともあって、患者に爆笑されたこともあったし。

病児にも聴診器貸してーと言われて、耳に当ててら、当てるところから、わー！って叫ばれたり。
私の足音聞いて（患者は判断できるらしい）
ナースコール押してきたり。

病室では無数のたくさん思い出が。
たくさんの名前の記憶が。

病室には同時多発テロの映像が。。。ひっきりなしの時代

頑張りすぎて、頬も目も真っ赤で。

ビビり過ぎて、肛門から、内臓が飛び出る感覚とか、腰がサーッと、ざわつく感じとか。
もう、そんなん、しょっちゅうで。
辛過ぎました。

一生で１度しか味わえないあの時代。
役立たずで
自己肯定感１ミリもなくなる。
絶対ぜーーーーーーーーーーーったい、戻りたくないですが。

貴重な1年だったなぁ。

20年以上経つと、異常に懐かしい。