不倫相手と別れた後の空虚感

不倫相手のヒデちゃんにマックで別れを告げたけれど、離婚裁判中のヒデちゃんは納得してくれません。

ヒデちゃん「もう1度会えないか?あかりを許す。」とか電話があったのだけど、
私「実はもうプロポーズ受けたんだよ。
本当に終わりにしたい、私は普通になりたいんだ。」など酷いことを言ってしまった。

ヒデちゃん「本当にダメなんやな?気が変わっても許せるよ。」
怒ったり、なだめたりの忙しい不倫相手ヒデちゃんに物凄く罪悪感を感じたが、プロポーズ受けた以上は、もう戻る訳には行きません。

今後、もう、私を優しく抱き止めてくれる相手はいないんだなと。

寂しくはありましたが、結局は「世間体」を選びました。

何ヶ月か経った頃だろうか。

郵便ポストにヒデちゃんからの手書きの封筒が入っていました。

恨むと言って、ごめんなさい。幸せを願う。
最後まで信じてもらえなかったかも知れないが、
離婚は本当に成立しました。
これから責任を取って、慰謝料と養育費を払って生きていきます。

離婚した証明として、戸籍謄本が入っていました。
あれほど憧れていた、ヒデちゃんの苗字をゲットしたのは、
派手なピンクの口紅の持ち主は「真由美」という名前でした。

私のせいじゃない!
と言い聞かせながら、嫌な気持ちになりました。

ヒデちゃんを選ばなかった癖に、急に温もりが無くなり、
喪失感に襲われ、濱ちゃんを呼び出して、私のマンションに来ては朝まで一緒にいてもらっていました。

婚約者のIさんとは、まだ、自分の仮の姿しか見せていませんでしたし、
入り込んだ話もできていませんでした。
それどころか、まだ身体の関係がない。

濱ちゃんとは同じ発達障害の弟を抱えたもの同士、実家の嫌なところとか、仕事の辛さ、自分の事、など、何でも吐き出せていたのに。

ある時濱ちゃんと湖をドライブしていて、濱ちゃんの友達が結婚して、幸せそうだった、みたいな話を聞かされ、思い出したように

濱ちゃんに「私、結婚するらしいわ、薬剤師と。4月から東京に住む。」
濱ちゃんは、え!急やな!と、びっくりしていました。
「ショックだなあ。」
嘘でもショックと言われたのが嬉しかった。
「でも、濱ちゃん、来て欲しい。」

濱ちゃん「マリッジブルーだね。」

そんな訳で、濱ちゃんとばかり会うようになりました。
濱ちゃんは次、希望の外資系に入職予定で張り切っていたし、次の会社では東京出張が沢山あるから、会えるかも知れない。

と、濱ちゃんは、あくまでセフレなので結婚してもさよならではない様子で、物凄く安心しました。

濱ちゃんに対して自覚はなかったけれど、大分私は、依存していました。



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