受け継ぐ伝統、消えない炎。
私の大学には、卒業式週間に「トーチライトプロセッション」という行事があります。
正装(キャップとガウン)に身を包んだ卒業生と制服を着た在校生代表が明かりを消した講堂に勢揃いし、一人一人が持つロウソクにともった炎を受け渡すことで大学の精神を卒業生から在校生に引き継ぐセレモニーです。
学長のロウソクから卒業生へ、卒業生のロウソクから在校生へ…
暗い部屋にだんだんと明かりが灯っていく様子はとても幻想的です。
自分の手のひらの中でゆらめく炎、卒業生から受け取った炎を見ながら、この1年間の思い出が心に浮かび上がってきました。
それと、大学が大好きだという気持ちも。
この大学の一員として歴史あるセレモニーに参加することができ、とても光栄に思います。
全てのロウソクに火が灯ったあとは講堂のカーテンを開けて行程を続けるのですが、それもまた素敵でした。
大きな窓から陽の光が差し込み、それが真っ白の壁に反射して照らされる室内。
その場にいる人たち全員を祝福してくれているようで、心が揺さぶられました。
その後はお決まりの聖書の朗読や聖歌の斉唱、お祈りなどと続きます。いつもなら少し退屈に感じてしまいがちですが、今日だけは別。そのすべての一瞬一瞬が愛おしかったです。
私は今2年生。なので、2年後には卒業生側としてこのセレモニーに参加することになります。
大好きな大学で、大好きな学友と大好きなことを学べるという幸せを大事に噛みしめながら、残りの時間を過ごしていきたいと感じました。
余談ですが…セレモニーの前に偶然、正装姿の先輩にお会いすることができましたが、堪えきれずにぼろぼろ泣いてしまいました。
卒業式当日じゃないのに!笑
素敵な大学に似合う、聡明で優しく尊敬できる先輩方でした。
ご卒業おめでとうございます。
先輩方が受け継ぎ守ってくださった伝統を、今度は私たちが引き継ぐ番です。
新しい場所でのご活躍をお祈りしています。
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