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運のいい人、わるい人。

Panasonicの創業者 松下幸之助さんは、
入社の面接時に、
「あなたは運がいいですか?」と質問し、
「いや、自分は運が悪いです」と答えた人は、
不採用にしたそうです。

周りでも
「やー、今日は運が悪い」とか「私は運がいいです」
という会話を耳にすることってありますよね。

そもそも、運がいい、とか、運が悪いとは
どういうことなんでしょうか。

イギリスの心理学者リチャード・ワイズマンが、
ある時、こんな実験を行いました。

自分は「運がいい」という人と「運が悪い」という人を集め、以下の2つの行動を観察しました。

1、喫茶店の前に落ちているお金に気づくかどうか

2、喫茶店の中での行動

すると、どうだったか。

「自分は運がいい」と答えた人は、

・お店の前のお金に気づいた
・隣に座った実業家(サクラ)に話しかけた

つまり、アクティブな行動を起こした人が多かったそうです。

逆に

「自分は運が悪いです」と答えた人は、

・落ちているお金にも気づかず、
・実業家が隣に座ったものの、話しかけることはなかった。

この実験をしたワイズマン博士は、
運について、このようにいっています。

「運は、魔法の力や神の贈り物ではなく、
 心の持ちようや考え方が大きく影響している」

ワイズマンは、イギリス出身なので、
キリスト教文化の人ですが
そんなワイズマンが、
運というのは魔法の力や神の贈り物ではなく
心の持ちようや考え方によると、いっているんですね。

人というのは、
「思い込み」というフィルターを通して
物事を見ています。


なので、何を思い込むかによって、
見る景色が変わってきます。

私たちの行動は、全て心が元です。
心で思ったことが、言葉となって口にあらわれ、体となって動いています。
思ってもないのに、口が勝手に喋ったり、
体が動き出す、なんてことは、ないですよね。
なので、心で何を思うかが、
そのまま行動に現れてきます。

たとえば、何か新しいことに挑戦するとき、
「どうせムリ。」という心の向きでいると、どうでしょう。。

やる気が出ないので、行動にうつせません。
行動にうつさないと結果は変わらないので、
余計に行動するのがおっくうになります。

「自分はどうせ」という思いがますます強くなり、やる気がどんどん失われていきます。。

反対に、「できるかも」という心持ちでいると、
それが行動にうつります。
行動すると、できなかったことが少しずつできるようになります。
結果が出ると、嬉しくなり、もうちょっと、やってみよう。
さらに結果が出ると、もっと結果が欲しくて、どんどん「やる気」のモチベーションがあがっていきます。
そうして、どんどん行動が加速していくので、
結果、夢がかなっていくんですね。

運というのは、もともと決まっているものでも、
神さまから与えられるものでもなく、
自分の心の向き、思考、考え方が
運命を決めるということなんですね。

「思考が変われば、行動が変わる。
 行動が変われば、習慣が変わる。
 習慣が変われば、人格が変わる。
 人格が変われば、運命が変わる」

哲学者ウィリアム・ジェームスの言葉を思い出します。

自分は運がいいと思っている人は、
そのようなチャンスを生み出す種まきを
圧倒的量でこなしているということですね。

最初に紹介した、
松下幸之助のエピソードも
そんな習慣を身に備えてた人を
見極めようとしたのかもしれません(*´ ` *)

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