「孟浪咄嗟」を考える

もうろうとっさ
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いい加減な処置をとること。
「孟浪」はいい加減で大雑把なこと。
「咄嗟」は急なこと。
対処を考えずに、適当にその場で済ませることをいう。
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「孟」 ①はじめて生まれた子。長子。
②すべての物のかしら。おさ。はじめ。

「浪」 ①大きななみ。
②水の流れるさま。さまようさま。一定のよりどころがない。

「咄」 驚き怪しんだり、強く呼びかけたりする時に発する語。

「嗟」 ああ・なげく

「孟浪」
いいかげんなこと。とりとめがないこと。また、そのさま。

「咄嗟」
ごく短い時間。瞬間的な時間。

「孟浪咄嗟」
いいかげんなこと。
瞬間的な時間。急な時間。

急に、いいかげんな処置をすること。

適当に、その場を済ませること。

その場しのぎの処置をすること。

いいかげんな処置をとること。

「孟浪」が
いいかげんなこと。
という意味になること。

まず、理解に苦しみます。
「浪」が、水が流れるさま。さまようさま。などから、いいかげん、という意味にまでなるものでしょうか?

「とっさ」は、耳で聞いて覚えている気はします。
瞬間的な時間に、反射的に反応する、
というような意味でとらえていたと思います。

「孟浪」
いままでの四字熟語の中で、これほど漢字と意味とを理解しにくい熟語は初めてだと思います。

無理にでも、こういうものである、と思うしかないようです。

よろしければサポートお願いします。四字熟語は、とても奥が深い分野であると思います。まだまだ勉強が足りません。