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物流の世界ランキング・・・ナンバー1は日本のダイフク

 MODERN MATERIALS HANDLINGS誌より、世界の物流システムサプライヤーのベスト20が発表されています。

 コロナ禍の中にあっても、物流業界は好調と言われていますが、その噂どおりのトップの見出しでした。
直訳すると・・・
Eコマースの急増とそれに対応するフルフィルメントセンターの自動化を強化する必要性に後押しされた

 フルフィルメントセンターとは、日本ではAmazonに代表されます。
自社の物流拠点だけで、受注・集客・梱包・配送・販売・決済・返品・在庫管理・問合せ対応・顧客データ管理などを完結させること。
まさに、今のAmazonそのものですね。
日本のAmazonも物流拠点の設置を急拡大させています。

 コロナ禍の中で巣ごもり需要が増え、政府・地方自治体もEコマースを後押ししていますの。
それは、日本だけでなく、世界的な傾向にもなっているということでしょう。

 では、早速ベスト20の中のベスト10を見てみましょう。

 なんといっても、世界ナンバー1です。
ナンバー1は・・・日本のダイフクです。

 ダイフクの業績もEコマースの物流設備需要に支えられているといっても過言ではありません。
2020年の売上高は45億ドル超えで、前年からは13%アップの伸びを示しています。
(21年3月期売上:473,902百万円 ダイフクIRより)

 日本の物流ナンバー1のダイフクは、世界でもナンバー1になります。
意外と日本では名前が知られていないのですね。

 最近では、東京駅、新幹線内やテレビスポットも入れていますので名前は聞かれるようになってきました。
それでも、日本企業の中ではマイナーだと思います。
世界の物流業界のナンバー1は、日本企業だということを覚えておいて下さいね。


 トップ10の中に日本企業は2社入っています。
もう1社は、6位の村田機械です。
村田製作所のことは知っていても、村田機械のことを知っている方は少ないかもしれませんね。
京都に本社を構える会社です。
柱の一つである半導体部門が不調のなかで、マテリアルハンドリングに関連する部門が伸びていると言えます。

 日本企業は2社と書きましたが、実質的には3社です。
4位のオランダのVanderlandeは、日本の豊田自動織機の子会社だからです。
数年前に、電撃的買収されびっくりしたのを覚えています。

 当時は、私も物流業界の中で生きる身でした。
買収のニュースが流れて、当時の会社の専務(現社長)に報告したのを覚えています。
その豊田自動織機は、日本のトヨタの傘下ですね。
当時のダイフクさんは、かなり地団駄を踏んだことと思われます。
もし、ダイフクが買収していたら・・・超圧倒的世界ナンバー1になります。
(^^)

 ベスト10の他の会社をみると、私にとっても聞き慣れた名前が多いです。
Dematic(2位)、シェーファー(3位)、Honeywell Intelligated(5位)、Knapp(7位)、Beumer(8位)、MHS(9位)、TGW(10位)

 前職での私の役目は東日本エリアの営業責任者でしたので、海外の会社との直接のご縁はありませんでした。
しかし、アメリカとフランスに伊東電機は拠点をもっていましたので、それらの情報はかなり入っていたのです。
日本のトップ10よりも、むしろ世界のトップ10に目がいく視野の広い会社であったことは間違いありません。

 最後に、ベスト10以下の会社の中から気になるところをピックアップします。
13位のSwisslogです。

 スイスログというと・・・オートストアです。
この物流マガジンでも紹介しました。
覚えていますか?

 日本では、オカムラなどが取り扱っています。
前年よりも伸びは鈍化しましたが、日本市場に限ってみるとまだまだ導入される余地は残されていると言えます。

 2022年がどうなっているか?
注目したいところです。

 世界の中で頑張る日本の物流企業・・・
もっと国内の目が物流設備企業に目がいけば良いのにと、思う私です。
そしたら物流設備企業にも、もっともっと人財が・・・
将来を担う物流業界へ・・・
学生の方は来てくださいね。

もし、話しを聞きたい場合は総合的な目で話させていただきます。

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