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思い出の味


№293 今回紹介するお話

今回紹介するのは、中学生になる前に亡くなってしまったというお姉さんとの母の日の思い出を綴った男性の投稿です。

投稿時期に関して
まとめサイトに掲載しているものから2008年5月30日の投稿を確認しましたが、違っていたらごめんなさい。

このお話を元にしたYouTube動画がありましたので、併せて紹介していきます。

投稿内容

小学生になった頃、少し上の姉が「ケーキを買いに行こう」といい始めた。

俺はケーキが大好き。

母親のお使いだ、ケーキが食べられると思ってついて行く事にした。

途中で姉はなぜか花屋で赤い花を一つだけ買った。

そして次にケーキ屋さんに行った。

俺はチョコレートケーキ!と指をさしたが、姉は首を振ると、「イチゴのショートケーキを一つ下さい」と店員さんに頼んだ。

俺は「なんでチョコにしないんだ!」とふてくされた。

しかも1個なんてみんなで食べるのに足りないじゃないか?と文句を言っていたが、姉は俺に構わなかった。

店員さんは1個のケーキを小さな箱に入れて袋に入れて姉に渡した。

その時、姉が持っている赤い花に気付いたのだろう。

「ちょっと待って」と袋を取り戻すと、店員さんは今度は箱を綺麗な包装紙で包み赤いリボンで縛ってくれた。

姉は夜、食事の後にそのリボンで結んだ箱を母親にだけ渡した。

その時の赤い花がカーネーションであることを俺が知ったのは数年経ってからだ。

その時の姉が小遣いで買った、小さなショートケーキは母と姉と俺とで三等分して食べた。

一口で、一瞬で無くなった味だが俺にとっては一生の思い出に残る味だった。

今でもショートケーキを食べると、中学生になる前に病死した姉の思い出の味がする。

YouTube

このお話を元に作られた動画がありましたので紹介致します。
※ご紹介する以外にも動画はあるようです。

思い出のゆっくり2ch

さいごに

私のnote記事は営利を目的とはしておりません。
単純に涙した話を皆さんと一緒に共有したいと思い記事にしています。

しかしながら「著作権」などの問題がある場合は削除致しますのでお知らせください。
なお、掲載している画像は いらすとや 様、みんちりえ様 から頂きました。

最後までゆっくりお付き合いいただきありがとうございます。


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