君への罪滅ぼし
№313 今回紹介するお話
今回紹介するのは、高校二年の終わりに図書館で出会った少女との切ない思い出を綴った男性の投稿です。
投稿時期に関して
投稿時期は確認できませんでした
このお話を元にしたYouTube動画がありましたので、併せて紹介していきます。
投稿内容
高校二年の終わり、図書館で偶然隣に座った君に、僕は一目惚れをした。
僕はそれから学校が終わると、駆け足で図書館に通い、いつも君の事を探していた。
勇気を出して話し掛けてみた事が切っ掛けで、僕は君と友達になる事が出来たんだよね。
君はとても可愛くて、僕なんかじゃ絶対に不釣合いだと思っていたし、側に居られるだけで幸せだった。
彼氏がいる事も判ったから、好きだという気持ちも伝える事が出来ないでいた。
そんなある日、僕は君の異変に気付いた。
会った時よりも大分やつれていたから、「大丈夫?」と聞くと、君は笑いながら、「受験のせいで食欲がないだけよ」と言った。
だから僕もそんなに気には留めていなかったんだ。
でも、それから2、3ヶ月も君と会えなくなるだなんて思ってもいなかった。
あの後、眩暈で倒れてそのまま入院をしていただなんてさ。
久しぶりに図書館に来た君は帽子を被っていて、僕は聞いてはいけない質問をしてしまったんだよね。
この時まで、僕は君の病気を知らなかったんだ。
「私、白血病なんだって…」
初めは信じられなかったけど、君が帽子を脱いだ姿を見て、僕は全てを理解したんだ。
君はそれからずっと元気がなかったけど、暫くして嬉しそうに僕に話しかけてきた。
「ドナーの人が見つかったの!」
僕もこの時は心から嬉しかった。
でも結局、ドナー側の都合で移植が駄目になってしまったんだよね。
君は泣きながら、こう言ったよね。
「彼氏にも、ドナーにも逃げられちゃった⋯」
そんな君に、僕は勇気を出して告白をしたら、「こんな私でいいの?」と承諾してくれた。
その時に初めて僕は、君の手を握ったんだ。
骨と皮だけになっていて、驚く程に細くなっていた。
凄く凄く温かかった。それから1ヶ月後に、君は僕に手紙を残して旅立った。
「あなたと付き合えた1ヶ月間、本当に幸せでした」苦労して書いたと解る字を見て、僕はただ泣く事しか出来なかった。
一緒の大学へ行こうと約束していたのに、君の願いを叶えられず本当にごめん⋯。
君が居なくなってから、もう8年が経ちます。
大学も卒業し、もう3年。
来月、君と同じ境遇の方に、僕の骨髄を提供する事になりました。
これが僕にとっての『君への罪滅ぼし』だと思っています。
YouTube
このお話を元に作られた動画がありましたので紹介します。
※ご紹介する以外にも動画はあるようです。
(2ch)泣き笑いほっこり『LAN』様
さいごに
私のnote記事は営利を目的とはしておりません。
単純に涙した話を皆さんと一緒に共有したいと思い記事にしています。
しかしながら「著作権」などの問題がある場合は削除致しますのでお知らせください。
なお、掲載している画像は いらすとや 様、みんちりえ様 から頂いています。
最後までゆっくりお付き合いいただきありがとうございます。
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