アメリカ人の”中国嫌い”が加速している
2020/4/21 The Economistより
アメリカのシンクタンクに3月に行われた”アメリカ人の中国に対するイメージ調査”によると、「およそ3分の2に及ぶアメリカ人が中国に対してネガティブなイメージを持っている」とのことです。
これは同調査が初めて行われた2005年以降、最も高い比率です。
そして興味深いことに、アメリカ人の年齢、支持政党、そして年収によりアンケート結果は異なりました。
もともと、高齢者は若者と比較して、より強い傾向がありましたが
今では、50歳以上の人間の71%が中国に対するネガティブなイメージを持っています。
また、これは想像に難くありませんが、民主党支持者にくらべて共和党支持者は、より”中国嫌い”の傾向が強く、その割合は72%にものぼります。
そして、年収550万円以下の人間は、より”中国嫌い”の傾向が強くなります。
ここまでは、いわゆる典型的なタイプであるといえますが、
さらに興味深いことに
18歳ー29歳のアメリカ人・・・53%
民主党支持者・・・62%
年収550万円以上の人間・・・53%
(中国に対するネガティブなイメージを持つ割合)
これらの”寛容”なタイプの人々までもが、高い割合で中国に対するネガティブなイメージを持つに至っている、ということです。
そして、肝心な”理由”ですが、
中国が地球環境へ悪影響を与えていること
中国に仕事を奪われること
中国の軍事力の増大
これらが主に挙げられています。
面白いことに、3月にこの調査結果が発表されてから、トランプ大統領は、中国の新型コロナウィルスへの初期対応を批判するなど、急速に”中国叩き”を始めています。また最近ではWHOへの資金を一時停止させました。
政治家の「パフォーマンス」にどのような意味が込められているか、考えることが大切なのでしょう。私たちが”空気”に流されずに、自分の頭で物事を判断していく為に。
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「移民」によって、今日のアメリカはつくられてきました。
というか、アメリカという国自体がヨーロッパからの「移民」によって約200年前につくられたのです。
つまり、アメリカ人は全員移民です。
トランプ大統領はグリーンカードの発給も一時停止しましたが、アメリカはどこへ向かっていくのか。現在の強大な力を維持し続けるのか、徐々に衰退に向かっていくのか。
そのアメリカと一蓮托生の「日本」は、どうしていくべきなのか。
考える良いきっかけになりそうです。
今日もオランダは良い天気です。
マネークリップをポケットに入れて、散歩に行ってまいります。
皆さんもパソコン仕事はほどほどにして、風にあたってリフレッシュしていきましょう。
引き続きよろしくお願いいたします。
本日のマネークリップ
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