大企業にいながらスタートアップへ派遣してもらうまでの裏側 ~結局は自分の覚悟~
見出し画像

大企業にいながらスタートアップへ派遣してもらうまでの裏側 ~結局は自分の覚悟~

 前回noteではスタートアップ派遣先の代表Hさんとの出会いについて綴った。今回は彼と出会ってから、実際に派遣されるまでの所属企業での経緯について綴ってみる。

スタートアップ派遣に関する最初の相談(上長)

 社外スタートアップへの挑戦が、オーラルケア業界をより良いものへ変革していくことに不可欠であり、結果的に今在籍している企業へも還元できると思った私は、早速、提案書を作成することにした。
 
 どんな提案書にするかと悩んだが、最終的には経営陣に提案できるようにと、過去の経営会議資料を参考にし、A3の提案書を作ることにしたのである。経営向けの提案資料は作成したことなかったが、少しでも本気を見せられたらと思い、一晩で必死に書き上げたのを今でも覚えている。
 
 そして、当時の私の上長Yさんへ、「スタートアップへ派遣してもらいたい&所属部門のトップ(本部長)へ提案したい」と相談した。彼自身、イノベーション創出には両利きの経営が重要だというのを理解されていたし、私の熱意が伝わったのもあって、嫌な顔一つせずに、社外を見ることも大切だしねと、派遣を快諾してくれたのである。
 
 今振り返ると、提案資料の中身自体はお粗末なものだったように感じる。しかし、口だけではなく、自ら提案資料を作って提案したことで、本気度合いが伝わったのだと思う。

決裁者への提案

 上長とも相談しながら、なぜ派遣が必要か、なぜその派遣先なのか、私じゃなけければならないのかなど、下記ポイントについてブラッシュアップした提案所を当時の所属本部のトップである研究本部長へ提案した。

<提案ポイント>
1)私がやりたいオーラルケアサービスは派遣先でも同じようなことをやろうとしている中で、動き方が早いスタートアップへ入り込む方が事業可能性を一早く見極められる
2)大企業では尻込みしやすいグレーゾーン領域へも挑戦できるし、
3)私自身が挑戦するだけで、失敗したとしても会社としてのリスクは小さい。一方でその過程で得られるノウハウを持ち帰ることができる(契約面ではどう落し込むかも重要にはなる)
4)副業だと十分に時間をとれないので、派遣させてもらいたい
5)週3回でも派遣させてもらいたい(残りのスタミナで管理職業務もするので)
6)派遣が難しい場合は、一旦会社を辞めるか休業してチャレンジしたい

 上記骨子の提案をした結果、本部長からは「失敗も含めて、社外でチャンレンジしてこい」という言葉を勝ち取ることになった。当時の本部長は、過去に新規事業を立ち上げてきた方でもあったこともあって、挑戦することに寛容であった部分もあると思う。いずれにしろ、社内の業務を削ってでも、外部での挑戦を了承してくれた上層部へは感謝の言葉しかない。

問われるのは、スタートアップで挑戦する覚悟

 提案&交渉した結果、最大週3回の派遣OKということになったが、一番の決め手は提案者の覚悟であると思う(実質のところ、土日を入れれば週5日スタートアップ代表Hさんと仕事している(笑))。勿論、覚悟だけで新規事業が成功する程、甘いものではないが、想いや覚悟はないと成功はないと思う。私の場合は、会社を辞めてでもという覚悟で提案に望んだ。結局会社を辞めてチャレンジしてみれば?とはならなかったが、なぜか。

 例えば、ギャンブル事業をしたいと提案していたとすると、会社の目指すビジョンとはかけ離れたものであるので、個人のわがままという判断になる。しかし、会社の目指すビジョンに向いている提案であり、社外へ出るからこそ、会社にもプラスになる可能性がゼロでないと思わせることが出来れば、どんな形であれ、応援してくれるのではないかと思う。
 
 仮に新規事業に成功しなくても、その姿を社内メンバーの若手が見て、新しいことにチャレンジしようマインドを生むことになれば、活気ある組織づくりに繋がるいうことも考えられる。実際に私が派遣されてから約10か月経つが、外部で働きながらも、一部社内業務をこなす中で、社内若手メンバーにも様々な影響が出ているのも事実である。この部分については別記事でも事例紹介したいと思う。

関連部門への根回し

 決裁者である部門トップを落としたので、すぐに派遣してもらえるかなと思っていたが、そんなことはなかった。大企業ならでは、関連部門との調整や決裁承認までの時間がかかるためだ。実際には部門トップにOKもらってから”正式に”派遣されるまで7か月程度かかることに。

 とは言っても、その間、何も新規事業の検証をしないのは、本末転倒である。ということで、こっそり水面下で動くことに...
 次回は、様々な部門とのリアルな協議や、水面下で動き出した内容について綴ろうと思う。

この記事が参加している募集

私の仕事

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
スキありがとうございます!!
日用品メーカーの研究職として働きながら、スタートアップにてオーラルケア業界をよりよいものへ変革に向けて挑戦中。 スタートアップに出るまで、出てから現在に至るまでの軌跡を記しています。