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IBM UX Designer 紹介 #5「サリー」

皆さんこんにちは、IBM Technologyのデザイナー、オガタです。
 今回は、デザイナー紹介ということで、前回に引き続き FY23入社のサリーさん に登場してもらいます。
 それでは早速インタビューを始めていきましょう!


🦀 まずは自己紹介からお願いできますか?
🦉 はい、高田あかりです。英語名だと「サラ」というミドルネームが入ります。

🦀 そこからサリーさんっていうあだ名で、みんなで呼んでますね。
では、普段はどんなお客さんとお仕事しているのかを簡単に教えてください。
🦉 担当領域としては、IBMと長くから密にお付き合いのある製造業のお客さんです。入社してすぐは1社、今年からは2社担当するようになりました。日本国内なら誰でも知ってるし、海外でもよく知られてるお客さんだなって、すごいなと思いながら仕事してます。

🦀 では次に、趣味とかはありますか?
🦉 趣味はなにか作りたいなと思ってる派で、アイデンティティになる趣味はいまはないんですけど、ヨガはけっこう長く続けています。
 むかし器械体操をやってたので、体を動かす系の趣味としてヨガしてます。それと、メンタルヘルスとしても、仕事脳から抜け出すためにも活用してます。

🦀 ヨガって朝にやってそうなイメージだけど、仕事後の切り替えでやるんですね?
🦉 そうそう、金曜日の夜とか、土曜の朝に行くことが多いです。そのタイミングが一番楽しめるなと思ってます。おすすめです。
 でもちょっと強度が高い何かをしたくて、ダンスとかボルダリングとかやってみたいですね。

🦀 いいですね〜、最近だとカメラも買ったりしてましたよね?
🦉 そう、最近手に入れました。かなり自己満の世界ですけど、写真も楽しんでます。
 広く浅く、いろいろ試してみたいタイプでもあります。

人間とテクノロジーとの共同作業

🦀 うんうん、いいですね(硬派なコンデジ📷、いいですよね)。
 では次に大学ではどんなことをしてたかも教えてもらえますか?
🦉 学部と大学院の話をしますね。
 まずは工学系の学科に入ってて、ロボット制御の分野をやっていたんですけど、その中でも人間とのインタラクションみたいなところにずっと興味がありました。ハプティクスとか、触覚に関わるロボットの、制御の周りをしていました。
 でも基礎研究的なことをしてたので、もう少しユーザーに近い、実際に技術が活用されるシナリオを見たいと思ってました。なので、大学院ではデザインの学科を選んでいきました。

🦀 なるほど
🦉 それと、元々デザインが好きで、大学中もフリーランスで仕事をしてたのもあり、一度ちゃんと学んでみようというのもあり、思い切って進路を決めました。
 大学院は、いわゆるプロダクトデザインの学科に入りました。入学前と後では印象が違って、もっと工業デザインみたいな、実際の3次元のデザインに特化したところかと思ってたけど、もっとプロセス重視の内容でした。

🦀 なるほど〜、そのギャップ自体はポジティブに受け止めましたか?
🦉 なんだろうな、ちょっと違和感もあったけど、インターンを探したり、就活したりしたときに、世の中全体がそのトレンドに向かっていることを感じたので、それを武器にして就活とか、キャリア形成してもいいかな、みたいな方向性に変わっていきました。

🦀 うんうん、
 ぜひ大学院の話も聞きたくて、たとえば修了論文ではどんなことを調べてたんですか?
🦉 修論では、目の不自由な方を、屋外でナビゲーションするシナリオの中で、どんな情報が必要で、どのように情報にアクセスできると良いのか?を研究してました。
 この前雑談で話してたみたいな、インビジブルUI的な、、、

🦀 あ〜、ありましたねえ、無体験というか、心地よく促されるような
🦉 そう、ユーザーの行動のデータ、身体の向きとか、歩いてる速度とか、白杖の振り方とか、その振動のデータを使って、その情報をトリガーにどんな指示をするか決めてました。なので、センサーのデータをたくさん取って、分析して、次の行動予測する、みたいなことをしてました。
 所属してた研究室が、データセントリックデザインみたいな名前で、行動データをいかにユーザーリサーチに活用できるか?をコンセプトにしていて、その一環で取り組んでました。

🦀 おお〜、データを取って、刺激としてどんな刺激を提示するかとかもやってた?
🦉 そっちまではしてませんでした。
 刺激も考えたんだけど、情報密度の話になって、やっぱり触覚では足りなくて、音声指示することにしました。そして、どんな内容を情報に入れるかを模索してました。

🦀 なるほど、他には何か大変なことはありましたか?
🦉 センサーで行動データをたくさん取ってもいいけど、膨大な量になるから、ユーザーの状況をよく反映するデータは何か?を特定するのとか、紆余曲折した時もありました。時系列系のデータを見なくても、加速度センサーのこの情報さえ見とけばいい!みたいな仕組みを考えたりしてました。
 あとは、最後のアウトプットがプロダクトだともう少し分かりやすかったかもしれないけど、、、最終的にはビデオで説明したんですけど、それは苦労しました。

🦀 ビデオの音声がオランダ語!?
🦉 そう、この時友達には迷惑かけましたね〜。
 実際に目の不自由な方とか、そのコミュニティの方とかは、全部オランダ語で会話しないといけなくて、友達を連れて話してもらってました。

🦀 研究するって大変ですよね〜(しみじみ)
(ちなみにサリーさんは、オランダの大学院に行ってました。)
🦉 でも、やっぱり面白い経験でもあって、大学院ではデザインの世界の広さを知った感じでした。フリーランスでやってた時は、グラフィックの世界しか見えてなかったけど、デザインを通して研究してる人が世の中にこんなにいるんだなっていうのを思って、、、いろんな可能性を感じました。

🦀 いいですね〜
 IBMだとキャリーケースを使ったナビゲーションのソリューションを考えてたりするけど、それは近いものですか?
🦉 はい、とても近しくて、すごく参考にしました。あれは素晴らしいですよね。
 人間とテクノロジーとの共同作業っていうのがワクワクするプロジェクトだなと思ってます。盲導犬と人間の関係みたいな形で

🦀 なるほど、
🦉 もちろん複雑な関係なんですけど、盲導犬がガイドするけど、指示は本人が出すとか、そのパートナーシップのあり方みたいな部分が面白いですよね。

日々刺激のある環境と文化

🦀 いいですね〜、
 では、ちょっと話題を変えて入社のきっかけはありますか?ということを聞いてみたいと思います。
🦉 日本で就職するとも決めてなかったけど、新卒のタイミングがあるので、探し始めた時に、IBMのGarageのことをどこかで聞いた記憶があったので調べてみると、ちょうどデザイナー職の募集があって応募しました。その時はIBM=デザインシンキングに注力しているイメージはなんとなくあって、デザインを大切にしている企業なんだろうな、みたいな認識はありました。
 あとは、周りのデザイン学科の人たちもコンサル企業に行く人も多かった、、、プロセスを重視している学科だったので、一人前の工業デザイナーになれる人は逆に少なかったと思います。
 もちろん王道はデザインエージェンシーとか、IBMだとiXのチームだったりはしましたけどね。

🦀 学んできたスキルなんかを含めて、上流のプロセスも広く見てた感じなんですね。
🦉 そうですね、
 あとは、IBMはコンサルだけじゃないのが好きです。自社の製品を持ってる。そこはポイント高かったし、世界の中でも知られている企業というのも気になったポイントでした。というのも、インターンを小さなスタートアップ企業で経験したことがあり、一度大きな企業に入って経験してみたいな、という気持ちもありました。
 大学・大学院での活動との結びつきとしても、テクノロジーの軸とデザインの軸の両方を持って活かせるみたいな感じもありました!

🦀 まさにな形で入ってきたわけですね!
 そんな中、仕事はどうですか?入社から1年半くらい経ちましたが、
🦉 環境がやっぱり素晴らしくて、、、
 実は入社前にオランダでインターンをしてた時にIBMの人に会ったりして、みんな頑張り屋さんで、クライアント想いなIBMの人らしさが一貫してるのかなと思ってます。あとは、それぞれユニークなところがある人たちだなと、入る前も後も感じてますね。
 そういう意味で、日々周りのメンバーから刺激を受けられる環境が素晴らしいなと思ってます。

🦀 我々の部門は、スクワッドという5〜6人の小さい規模に複数の専門家がいるような体制で普段は仕事してるけど、そういった環境で刺激を受けるみたいなこともありますか?
🦉 そういう体制という意味での環境でもあり、ロール関係なくチーム内を活性化しようとか、知見を共有しようとか、それぞれこだわりがあるとか、そういう文化みたいな部分もあるなと感じています。それが発揮できる環境という感じかな。
 それと、スクワッドの外というか、部門の外では案件の進め方が全然違ったりして、それを見たり聞いたりするのは勉強になります(スピーディーさとか、お客さんとの合意の取り方とか、)。環境を変えて学ぶことって重要だなと思って行動してきたので、それができるのは嬉しいです。

IBMジャパンのイノベーションデザイナー、高田あかりさんのプロフィール画像。中央に本人の笑顔の写真があり、周囲には技術、デザイン、食事、旅行など多岐にわたる興味や経験を示す写真が配置されています。ハプティクス技術、社会的ロボット、プロダクトデザイン、UI/UXデザイン、グラフィックデザイン、デザイン思考の例が示されています。また、カリフォルニア、神奈川、関西、デルフトなど、彼女が関わった場所の写真も含まれています。全体として、技術とデザインの融合、国際的な経験、そして幅広い興味を持つイノベーターとしての姿が表現されています。
サリーさんのこれまでのデザイン活動と趣味の写真

パッション案件でWowを、部門内にインパクトを

🦀 うんうん。
 ここまで「これまでの話」を聞いてきたけど、今後の抱負的なことを聞いてもいいですか?
🦉 一年しか経ってないという話かもしれないけど、まだ業績みたいなものを残せてるわけではないので、IBMに来て成し遂げた!みたいなものを作りたいなと思ってます。

🦀 おお〜なるほどね、大事だね
 色々と業績を定義する尺度がありそうだけど、大切にしたい視点とかはありますか?
🦉 なんだろうな、
 自分が主体となって、お客さんに本当に価値のあるソリューションとか製品を届けたいというか、そういうパッション案件を通して課題解決に貢献したいかなと。それがまず一個できたら嬉しいです。
 あとは、部門内でもインパクトを出したいというか、お客さんにWowを届けるのと同じように、部門内の人たちにも驚きを与えられるようになりたいなと思ってます。
 それから、最先端のテクノロジーの話、今だと生成AIのことを理解して、デザイン自体のあり方を研究して発信しつつ、デザイナー自身の変化を考えていくとかも面白いなと思ってます。

🦀 いいビジョンを聞けました!
🦉 やっぱりこういうことを自由研究的にやっている人たちがたくさんいるので、ワクワクします。

🦀 自由研究一緒にやりましょう!
 ということで、こんなところでインタビューは終わりにしたいと思います。今回はありがとうございました!

🦉 ありがとうございました〜

高田あかり🦉
これからもデザイン×テクノロジーの世界を探求したいなと思います〜
これまでの活動は LinkedIn になるべく記録しています!
オランダ留学も含めて似たご興味があれば、ぜひLinkedInでつながりましょう!

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