最大1か月かかったアプリケーション・デプロイが1時間に短縮 - WebSphere Hybrid Edition事例
この記事では、輸送業者のアプリケーションのモダナイズを支援し、デプロイに要する時間を99%短縮することに成功した、FlowFactor 様の事例をご紹介します。
この事例は、2021年に登場した新しいWebSphereライセンス、IBM WebSphere Hybrid Edition(以下WHE) で実現しています。
WHE を活用することで、java アプリのモダナイゼーションに繋げることができます。WHE については↓こちらの記事でご紹介しています。ぜひご覧になってみてください!
ここからは、FlowFactor 様の導入事例をご紹介します。
お客様の概要:
ベルギーに拠点を置き、企業システムのマネージドサービスやソリューションを提供。詳細はこちら。FlowFactor は、ヨーロッパの公共交通機関プロバイダーにマネージドサービスを提供。DevOps、自動化を進め、サービスの市場投入までの時間を短縮し、モダナイゼーションを支援。
課題:
公共交通機関プロバイダーのシステムは、従来のIBM WebSphere Application Server(以下WAS) プラットフォームで稼働し、65の古いバージョンのjava アプリケーションがリリースされていました。手動によるデプロイプロセスでは、新しいアプリケーションのリリースに多くの時間がかかっていました。さらに、サイロ化された開発・運用チームには、エラーや再デプロイのリスクがありました。
開発・運用チームの開発からリリースまでのプロセスは、Word 文書のガイドに従って運用し、65のアプリケーション毎にドキュメントが用意されていました。その結果として、作業のエラーがよく発生していました。
ソリューション:
主要な運用プロセスの自動化を進めて、アプリケーション・リリースのスピード・品質を向上させる必要がありました。従来のWAS とその上で稼働するアプリケーションを、WHEを活用して、WebSphere Liberty およびコンテナへの移行を実現し、公共交通機関プロバイダーのアプリケーションをモジュール式のコンテナ化されたアーキテクチャに変換しました。
WHE に含まれる、IBM Transformation Advisorは、アプリケーションと従来のWAS の構成をスキャンし、クラウドネイティブに対応した、IBM WebSphere Liberty ランタイムに移行してアプリケーションを最新化するための推奨手順やWebSphere Liberty の構成ファイルなどを生成します。WebSphere Liberty やコンテナへの移行をWHE を活用して進めていくことができます。
IBM WebSphere Liberty は、ハイブリッド・クラウド環境、およびコンテナ環境で最新のアプリケーションを実行するのに最適なアプリケーション・ランタイムでした。(Transformation Advisor、WebSphere Liberty、および従来のWAS はすべてWHE で使用可能です。)
RedHat OpenShift プラットフォームとOpenLiberty Operatorは、デプロイの自動化とコンテナのオーケストレーションを提供し、開発、テスト、および実稼働環境間のワークフローの自動化を合理化しました。
効果:
WHE を活用してjava のモダナイゼーションに取り組んだ結果、運用プロセスの自動化を進め、アプリケーション・リリースのスピードと品質を向上させて時間の節約に繋げることができました。
以前は数か月かかっていたインフラのアップグレードに、1日、2日で完了できるようになりました。また、最大1か月かかったデプロイサイクルは、約1時間で完了できます。数時間かかった1つのデプロイにはわずか数分に短縮されました。
すべてのデプロイ・プロセスが自動化されています。以前はすべてを手動でデプロイしていましたが、ボタンをクリックする以外は、基本的に手動の作業は無くなりました。
開発者はより短い時間でより多くの作業を行うことができ、運用チームはより安定性を確保することができるようになりました。また、ビジネスの視点では新しいサービスと機能を迅速に提供できるようになりました。
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