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Group5 : 内容

こんにちは、Yuyaです。実は今は日本にいないのですが、またこれについても詳しく「夏休みのIB生活」か何かで話そうと思います。前回、最初の理系科目として化学を行いました。そこで、テストのことについてどのような形式なのかもう少し教えてほしいという声があったので、そのような部分にも深掘りしながら今回の数学の内容編を書いていこうと思います。それでは、Group5 : Math AAの内容を見て行きましょう。

公式はツール

以前の化学と似ていますが、化学には関数電卓とData Bookletという2つの問題を解くときに使用する武器のようなものがあると説明したと思います。数学でも、関数電卓は使えるのですが、Data Bookletという名前からFormula Bookという別の名前のカンニングペーパーのようなものが試験の時に使用できます。Formula Bookとは、名前の通り公式などがたくさん書かれてあるのですが、今のところ自分は使ったことがありません。しかし、将来わからないことがあれば、どのような公式をどのような場面で使うかを理解していたら、効率よく問題を解くことができそうです。

日本とは少し違う概念・問題形式

IBの数学は、日本の数学と異なる部分がたくさんあって、それも概念から書き方まで日本では習わないようなものもたくさんあります。まず、よく言われる違いが数の集合の話です。皆さんが、普段自然数と言われて思い浮かべるのは1,2,3…というように1から数えた整数を思い浮かべると思いますが、IBが定義する自然数には0が含まれます。大切なことなので、もう一度言っておきますが、IBにおいて0は自然数として扱われます。もう謎ですよね、しかしこういうものがたくさんあります、注意してください。

また、問題形式も日本と異なります。言語化は難しいのですが、これは、実際にテキストを見ていると気づいてきます。というか、気づきます。日本の教科書や問題集では問われないこともあって、こんな角度から問われ方をするんだ…と感心することもありますが、え?そこまで求めているのに最終的な答えは求めなくていいの?みたいな問題もあります。

圧倒的な宿題量

授業では、単元によく出てくる問題や教科書から抜粋した問題を数問解いてから、あとは全て宿題で復習してとにかく量をこなすということを行っています。これは、解法を理解していれば解けるようになるよというメッセージなのかなという風に捉えています。また、決まった宿題の提出とかも特にはないので、自分が自信を持てるくらいまで解けるようになればそれで十分だと個人的に考えています。

使用している数学の教科書

写真の通り、数学の教科書はIBの中でもかなり分厚い方です。2冊使用しているのですが、Coreと呼ばれる赤い方のテキストは約2.4cm、For use itと呼ばれる黒い方のテキストは3.2cmあります。一般の教科書を5mmとすると約5-7倍の厚さがありとても重いので、みんな学校にずっと置きっぱなしにしています。

点数の付け方

日本の一般的な試験では、答えがあっていて初めて点数がもらえますが、IBではそうではありません。先ほど説明した、Formula Bookにある公式を書くだけでも点数がもらえることもあるんです!!以下に文字と意味を書いておきました。

M : Methodの略、公式が正しく使用した時に与えられる点数
A  :Answerの略、回答が正確である時に与えられる点数、AよりMが先行する
R  : Reasoningの略、明確な推論をした際に与えられる点数
AG  : Answer Givenの略、数値はあっているが、点数が与えられない場合

IB math : mark scheme

ほとんどこの4つで、特に上2つが使われることが多いです。他にも、NやGなども使われることがありますが、あえて解説しません。興味のある人は、ぜひ調べてみてください。つまり、関数電卓やFormula Bookを適切に使用したのかということを見られているのです。最初にIBなりのルールがあると言いましたが、関数電卓で出た答えを3桁の有効数字で書くというようなルールもあります。これらを守らなかった際には点数は与えられないので気をつけてください。それでは、実際に自分の解いた問題の採点を見てみましょう。

過去問とそれに対する採点

問題文の右下にある[6]というのが最高点を示しています。ということで、この問題では1点ミスということが読み取れます。その1点はA0と書かれている部分であることがわかります。ここでは、途中の式で答えを出していたのですが、それから蛇足のように式を変に変形してしまっているので、1点減点となっています。他にも、iiの解き方も、本来はシグマの計算を使用する必要がありますが、1から10までなので書き出して書きました。この時、時間があったのでゴリ押しの計算をしましたが、このように自分で別の方法で書いてもM1がもらえるので、正規法は1つでないことも押さえておけば、少し心が軽くなるのかもしれません。

どうでしたでしょうか。私は数学が好きなのでとても楽しく授業を受けていますが、量が多いので宿題はほどほどにすることをおすすめします。個人的には、日本と違う問題形式を意識的にすることを心がけていれば少し楽だと思います。これでGroup5が終わったので、科目グループも次でラストです。ぜひ楽しみに待っておいてください!

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