ビブラートについて③ 息の自由度がカギ
まずはこちら、YouTube更新しました。
▼【オカリナ】桑田佳祐『白い恋人達』 オカリナ:茨木智博、ピアノ:はらかなこ
この動画を撮った時はまだ冬だったんです。編集を待つ間に春が訪れましたが堂々とアップします。
開放的なホールのサウンドで、はらかなこさんの美しいピアノ音源とともに演奏しました。
歌うような演奏と早速コメントをいただいて嬉しいです。Jpopを演奏する機会はあまり無いのですがなんだかんだ自分が自然でいられる音楽だし演奏すること自体はとても好きなので良いレパートリーを増やしていきたいです。
さて、昨日・一昨日とビブラートについて書いてきました。
▼ビブラートについて①【質問に答えてみた】
▼ビブラートについて② 表現と文化と慣習と
ここまで2回にわたって前提みたいな話をしてきたので、やっと具体的な話になります。
①、②に関してはオカリナに限った話ではなかったのですが、一応オカリナい関する質問だったのでここからはその辺に触れていきたいと思います。
ここまでのお話をふまえてビブラートの正体をなんとなく掴んでいただいている所で改めてビブラートとは何かというと「音の揺れ」ですね。
その揺れを人工的に作るテクニックがビブラートになります。
人工的と書きましたが、聞いている人にとってはいかに人工的じゃなく自然なものに感じるかどうかがミソになります。
四分音符も八分音符も、テヌートもスタッカートも、全て人工的な行為に間違いないのですが、それが音楽となった時に全てが「自然」或いは「必然」に聞こえるということが良い表現だと思います。
そしてそれこそがテクニックを磨く意味ですね。
かっこいい言い方をすると音楽に導かれるような演奏をするとか、音楽のしもべになるとか。
いちいちこういう前置きを挟みたくなるのがビブラートを解説するややこしさですね…
さて、そんな揺れには大きく分けて「音程の揺れ」と「音量の揺れ」があります。
オカリナの場合はどちらが得意なのでしょうか?
▼こちらの動画でも解説しているので是非ご参照ください。
こちらの内容を理解していただくとわかるのですが、オカリナの場合この二つの揺れは完全に連動しています。
連動しているのですがその割合はオカリナの種類によって違うし、一つのオカリナの中でも高音と低音では違います。その辺もなんとなく感じておくと良いかもしれません。
オカリナという楽器は音を揺らさないことの方が難しいくらいの楽器で、動画の解説の様に簡単に音は揺れます。あとはそれをいかに自由に操るかですね。
一旦ここで基礎的な話に戻りますが、そもそもどのくらい自分の息に幅があるのかをまずは確かめてみましょう。
例えばソの音を出しながら息を強くしていくと、先ほど書いたように音程も音量も連動しながら上がっていきます。
オカリナの種類にもよりますが、だんだんとその音は「ソ#」になり、もしかしたら「ラ」に近いくらいの音になり、それでも強くしていくと音が鳴らない空気だけの音になるとか「ピーッ」という裏返った音が鳴るかという状態になります。
逆に息を弱くしていくと音程は「ファ#」や「ファ」と下がっていき、最終的にはやはり音じゃなくなります。その手前でふわっと音が裏返る現象を見つけることもできるかもしれません。
こういう息は普通の演奏ではそうそう使わないかもしれませんが、自分にはこれだけの幅があり、その中で音域に合わせて微調整をしているんだなということがわかります。そしてビブラートもその中に含まれます。
どちらかというとビブラートは細かい作業、繊細な作業に感じるかもしれません。針に糸を通すような。
でも針に糸を通す前に身体全体がほぐれてリラックスした状態を作っておいた方が細かい作業もうまくいきそうですよね。
そんな感じに息を自由にしていく練習がまずできていると先に進みやすいと思います。
僕の作った「オカリナトレーニングブック」を使っていただいている場合は第2章がまさにこういう練習ですね。
先ほどのソの音を強くしたり弱くしたりっていう練習も楽譜になっています。
▼『オカリナトレーニングブック』はこちら
それではまた④へ続きます。
▼トランペット&オカリナ奏者 茨木智博 詳細プロフィール
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