学校をつくろう

日本の田舎にある小さな幼稚園の園長が、国際バカロレア(IB)教育と出会い、学校教育の本…

学校をつくろう

日本の田舎にある小さな幼稚園の園長が、国際バカロレア(IB)教育と出会い、学校教育の本来の意義をもとめて、新しい学校を作ろうともがき苦しんでいるそのリアルなストーリーを、綴っていくものです https://www.sunnyside-international.jp/

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自己紹介

私は岐阜県岐阜市でサニーサイドインターナショナルスクールという幼稚園+小学校+中学校を経営しています。 厳密には、幼稚園に関しては日本の法律における一条校と言われる「学校法人立」のプロパーな認可幼稚園ですが、小中学部についての法的な位置付けは無認可、つまり「フリースクール」と呼ばれるカテゴリーになります。 大人しく、幼稚園の園長先生をやっていればいいものを、ある時ひとりよがりな使命感に目覚めてしまい、「日本の学校教育を変えるのだ!」と息巻いて、とんでもない大風呂敷を広げてし

    • うちの教師たち

      保育園の先生が園児を刃物で傷つけるという衝撃的なニュースが流れている。 教師を信用できず、一方的な思いを激しくぶつけてくる親のことをモンスターペアレンツと言ったりして先生たちは辟易するが、 こんな事件がおきれば、教師も学校も信用できないと思われても仕方がないだろう。 先生たちも人の子だ。 いつも調子がいいばかりではない。いつも笑顔でいることを求められるのも時に辛い。 我々経営者、管理職は、そういう職員の弱さや、不完全なところを包み込みつつ、先生たちが日々頑張ってくれているこ

      • クラウドファンディングにご協力お願いいたします

        本日より、私たちにとって、初めての試みとなるサニーサイドのクラウドファンディング事業を開始いたしました。 サニーサイドインターナショナルスクール幼稚園部が2016年1月に、一条校として日本で最初のIB-PYP認定校になったことから派生した小学部は、現在、民間の教育ベンチャー的学校として、新時代を見据えた新しい教育の形に挑戦しています。 今回はクラウドファンディングということで、目標金額を設定し、その資金使途はすべて生徒のより良い学びの環境への投資を計画していますが、 私たち

        • AIを「利用」するか、AIに「依存」するか

          先週の記事はいつになく反響があった。 「改めて健康診断を受けることにしました」と3名ほどが連絡を下さった、喜ばしいことだ。 去り行く人は自らの命をもって残されたものに大切なことを教えてくれる、 と知り合いの住職の説法で聞いた。それを生かしていかないといけない。 それにしても、考えれば考えるほど、 この先の未来がどのようなものになっていくのか、 先が見えるようでまったく見えてこない。 ある雑誌で「若者が自己承認欲求に走るのは、潜在的な将来への不安を打ち消そうとしているからだ」

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          生きることに謙虚でありたい

          Noteの記事は週に1回ずつ、月曜日に公開するよう書くことにしている。 私なんかの書くことを是非読みたいと思う奇特な人が果たしているのかどうかは考えないことにして、それでも自分が、 今のサニーサイドを一人前の「学校」にしていきたいという思いや、 この先の日本を、世界を背負う子どもたちに与える教育が少しでもより良いものになりますように という願いを心に留めながら素直に綴ることを心がけている。 そして、教育を取り巻く問題(イシュー)はいくらでもあるし、言いたいこともたくさんあ

          生きることに謙虚でありたい

          優しい心はどう育まれるか

          「やさしさ」「思いやり」とは、人間を人間たらしめるもの、いわゆるhumanity(ヒューマニティ)そのものだ。 時にそれが、IBと言えば英語であるとか、海外の大学に進学するためのパスウェイであるとかいう誤解をする人も多いが、 「教育を通して、より平和な世の中を築く」(Education for a better world)を使命とするIB教育において、 IB教育がもっとも大事にしているのは、アカデミックな成功よりも、Whole person, 人間性の教育だ。 IBの学

          優しい心はどう育まれるか

          「子どもの日」に思うこと

          これからの地域、日本を背負って生きていく子ども達の教育がどうあるべきかを考えることは社会の大人すべての責任だ。 今日は「こどもの日」ということで、この先の子どもをとりまくあれこれについて色々と考えてみた。 それにしても、GWの東京は、どこもかしこも外国人観光客だらけだ。 確かにコロナ前も多くはいたが、実感としてこんな多くの外国人をみたことはない。 円安の影響も手伝ってのことだろう、 山手線に乗って、周りが外国人だらけだと、さすがに違和感がある。 自分が学生時代、チェコ共

          「子どもの日」に思うこと

          GW、先生はゴルフに行かないことにした

          こんな連休中まで、自分の書いた記事を読みたいと思う人がいるのか甚だ疑問ではありますが・・・周りが「毎週休まず頑張りますね」と褒めてくれるので・・・。 一昨日、東京のIBスクールの教頭先生から電話がかかってきた。「IB機構がやるオフィシャルワークショップ以外に、教員たちの学びの機会をどのようにしているか」という相談だった。 確かに教員の学びの機会を与え続けることは学校経営者の大切な使命であるといえる。 IB機構も今後、オフィシャルワークショップ以外のオンライン研修モジュールを

          GW、先生はゴルフに行かないことにした

          岐阜にすごい児童合唱団がある

          これからの地域、日本を背負って生きていく子ども達の教育がどうあるべきかを考えることは社会の大人すべての責任だ。 今日は、午後から地元の児童合唱団(ながら児童合唱団)の発表会を観に行かせてもらった。 うちの生徒たちも何名か団員として通っているようで、子ども達が先日わざわざ招待状を届けにきてくれた。 昨年は、確か海外出張と重なって行けずにいたので、今年こそはと楽しみにして出かけた。 実は姪が昔お世話になっていた関係もあり、何年も前に一度観に行かせてもらったことがある。 頭の中

          岐阜にすごい児童合唱団がある

          「おりこうさん」な子どもを先生たちは求めていない

          新年度が始まって一週間が過ぎた。 もう25年以上この仕事をしているが、 昔は、入園式直後の幼稚園といえば、あちらこちらから年少に入りたての子どもたちの大きな泣き声が聞こえてきたものだ。 もちろん、今でも泣く子はいるものの、昔と比べれば圧倒的に落ち着いているようだ。 うちの場合、満3歳児クラスと言って、半年前から前倒しで始まるクラスに通っていた子が半分ほどいるので、 慣れている子が多いというのと、クラスのサイズが昔ほど大きくないことも関係しているのだろうが、実は、私のようなも

          「おりこうさん」な子どもを先生たちは求めていない

          私たちにしか作れない学校にしたい

          今日はうちの小学部の始業式・入学式だ。 この所数年、入学式の季節には、桜がもう散ってしまっていたが、今年はまだほぼ満開の状態で迎えることができる。 桜と新生活の始まり・・・日本は素敵な情緒を持っている国だ。 今年の桜が少し遅めだったのは、冬の暖冬が原因だと聞いた。普通に考えれば、冬が暖かければその分、桜の開花も早まるような印象があるが、 実は、「休眠打破」といって桜の芽は低温の刺激を十分に受けたのちに気温がぐっと上がることで芽吹くらしく、すなわち、低温の刺激が十分にないと

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          新年度の始まりに思うこと

          日本の学校カレンダーでは、いよいよ今日から新しい一年が始まる。 コロナの最中であったか、日本も年度の始まりを9月からにしようではないかという議論が再燃したことがあったがいつの間にかそれも立ち消えた。 アメリカなどは9月始まり、オーストラリアやニュージーランドオセアニアは2月始まり・・・ どうも夏休み明けから新年度が始まるのが世界的には多いみたいだ。 とにかく世界の主流に合わせようともともと始まった議論が、コロナで学習進度が遅れたことが問題になり、このままでは受験に間に合わな

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          IB グローバルカンファレンス

          毎年3月にある、年一度のイベント、アジア太平洋地区の教職員を対象にしたIBグローバルカンファレンスにやってきた。 世界に広がるIBは、一応、エリアを3分割している。「欧州アフリカ」「南北アメリカ」そして「アジア太平洋」の3地域だ。 初めてカンファレンスに参加したのは、うちが候補校だった頃なので、もう10年位前になるが、その時は、インドのハイデラバードという街まで出かけた。 今の所、最初で最後のインド旅だった。何しろ勝手が色々わからないので会場までたどりつくのもひと苦労だっ

          IB グローバルカンファレンス

          IBで地域活性化に挑戦する

          昨日の日経新聞で嬉しい記事が取り上げられた。 以前もここで紹介させてもらったことがあるが、 私たちとも関係の深い、高知県香美市の話題だ。 香美市は、龍馬空港からほど近く、高知市からもさほど遠くない、人口26,000人ほどの街だ。 岐阜も田舎とはいえど、岐阜市の人口は40万人ほどと言われているので、それと比べても非常につつましいサイズの、美しい田舎町だ。 今、日本の地方都市はほとんどが、人口減という基本的かつ非常に大きな社会課題に直面している。 それをもう手の施しようがない

          IBで地域活性化に挑戦する

          探究ブーム

          どうやら初等教育の世界では今や「探究ブーム」が起きているようだ。 日本の学校の学習指導要領はおよそ10年に1度という頻度で改訂されるものらしいが、前回の改訂直後は、「アクティブラーニング」というワードがかなり聞かれるようになり、 私が岐阜県の教育ビジョン策定委員をさせていただいたその頃、 見学した学校には「アクティブラーニングルーム」なるものが設置され、その部屋では”特段に”(主体的・対話的な深い学び)が行われるというものがあった。 とはいえ、学校のカルチャーそのものが、色

          Internationalmindednessの探求

          Internationalmindedness・・・何とも長い英単語だ。普通これほど長い英単語にお目にかかることはないが、IBの文脈では、一応ひとつのワードとして扱われている。 インターナショナルマインディットネス、「国際的視野」という翻訳が適当とされているらしいが、うちの学校ではそのまま英語読みで通している。 英単語を何もすべて日本語にしなくてもいいはずだ。時には外国語をあえて日本語にせずに取り入れることがあってもいい。 それもひとつのInternationalminde

          Internationalmindednessの探求