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「戦略的採用のための教科書(Day④要員計画の立て方)」

割引あり

なぜ書くか

Every Inc.では「HRからパフォーマンスとワクワクを」というビジョンを掲げ、グローバルな取組みやアカデミックな文献からHRに関する歴史、取組み、事例など”日本なら”ではなく、”グローバルスタンダード”な情報を提供しています。

このマガジンでは多くの企業が抱えている、採用活動に関する課題に焦点を当ててみたいと思います。

弊社では、採用コンサルティングサービスとして多くの企業様の採用活動を支援させて頂いており、その知見を少しでも共有し、多くの企業様がより良い採用活動が出来るようにと、これまでクラアイント様にご提供していた「戦略的採用の為に、私が知っている事」をNoteで無料公開する事と致しました。当然100%正解ではないとつくづく思っておりますし、外部環境の変化、トレンドによって根本的な考え方は変わっていくかもしれません。

しかし多くの採用責任者が、「離職が絶えず、ポジションが永遠に埋まらない」「現場からのプレッシャーに追われ、進歩を感じない」といった問題に直面しています。この教科書では、そんな課題に立ち向かうためのアプローチと、それを支えるための戦略的採用について詳しく探っていきたいと思います。

もし何か採用でお困りのことがありましたらご連絡ください。

「戦略的採用教科書」の使い方

もし、あなたが採用活動をもっと戦略的に行い、組織の効率性と効果を向上させたいと考えているのであれば、この教科書はきっと役立つかもしれません。

もっと戦略的に採用したい
もっと効率的に採用したい
もっと効果的に採用したい

というか・・・

もっと経営に貢献したい
もっと社員を幸せにしたい

そのような事を考えていらっしゃる方に、様々な学術的フレームワークと実践例を基にして頂けるように頑張って作成して参ります。

Day④要員計画の立て方

Day4のコンテンツでは、要員計画の立て方、即ち「何人採用する必要があるか?」をお伝えしてまいります。経営陣から、事業部から、「●名採用してほしい」と言われた際の状況を想像しながら、どのようなアクションをとるべきなのかをお伝えしていきます。

要員計画(Workforce Plannning)とは何か


要員計画では日本では人員計画、と表現されることが多いのではないでしょうか。まず、この計画を立てる事が採用を始める上での一歩でありますが、一方で「必ず必要か?と言われるとそうではありません」。例えば、1000名の会社が1名を採用することに「計画が必須?」かと言われるとそうではないかもしれません。

しかし、「ビジネス目標を効果的に達成する為には必須です」。どのような事業計画であっても、リソースの制限に対処する必要があり、財務要件に対処する必要があるのと同様に、事業計画では、計画の目標および目的を達成するために適切な労働力の構成が利用可能であることを確認する必要があります。

組織は、目標達成のための最適なヒトと組織が必要です。これは、スポーツチームであれ優勝する為には、優秀な選手と監督と組織が必要なのと同様です。

労働力の内容および構成に関する問題を体系的に評価し、将来のニーズに対応するためにどのような行動を取らなければならないかを計画立てる。これが要員計画を立てる意義です。

では何をケアしなくてはいけないのか。この計画の実行には、内部要因(例えば、労働力の年齢)だけでなく、外部要因(例えば、少子高齢化、世代変更)なども影響されます。これらの要因を踏まえ、将来のスキルニーズが、採用によって満たされるのか、人材開発やトレーニングによって満たされるのか、あるいは業務のアウトソーシングによって満たされるのかが決まるのです。

従って、採用という手段ありきでの要員計画ではなく、ビジネス目標の為の要員計画であるという事が最も重要なポイントです。

要員計画で解決すべき4つの課題

少し具体的に説明をしていきます。要員計画では、以下の4つの課題をクリアしていく必要性があります。

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