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正義の代価、忖度の代償という話

法は犯しても法理は犯さず、
道は違えども道理は外れず。

一体いつの頃からだっただろう。
私は周囲の人から変なところで頑固だと言われることがある。
それ以外だと「融通がきかない」「無駄に正義感が強い」……まぁ皆さん言いたいときに言いたいことを言ってくれる。

確かに正義感はあるかもしれない。
それもステレオタイプな学級委員長的な綱紀粛正的なものではなくて、純粋に人として度し難いと思えるようなものに反応することが多い気がしている。

一体いつの頃からだっただろうか?
私はどうやら、女性を蔑ろにしたり食い物にしたりするような男がすべからく許せないらしい。一応(俗に言う)フェミニストではないし、別にそういうつもりもない。
付け加えれば近頃のフェミニズムというのはどうも発祥の意味や目的から……だめだ、本題から完全に脱線してしまうから、少なくとも今回はそっち方面の話は無しだ。

話を本題に戻そう。
例えば飲みの場やそれに近い場面(クラブとか)で髪をいじったり、肩を抱いたり、腰に腕を回したり、挙げ句の果てには胸や尻にまで手を伸ばしてみたり、口づけをせがんでみたり……。
そういうのが嫌でも目についてしまったりする。最初の方こそまだ我慢していても、あまりに長く続いたり、そこら中で見境なく行われていたり、あるいは自分の親しい誰かがそういう目にあっていると、段々イライラしてきてしまう。
そしてそういう輩に限ってことある毎に「もっと楽しい飲み会がしたい」だの、「最近出会った(女の)いい友達いたら紹介して」だの、場合によってはもう単刀直入に……だのと。

また少し話が脱線してしまうかもしれないが、少し前にNetflixで見たドラマの中でこんな台詞があったので取り上げたい。

「道徳的に生きている人間の陥りやすい欠点が何か分かるか?
 他人にも同じ種類の道徳を求めることだよ」
 ―CRISIS 公安機動捜査隊特捜班 第2話より

確かにその通りかもしれない。
自分自身がそういう不埒な真似ができないのと同時に、他人のそれが気になって仕方がないのだから。
レジャースポットのアトラクション感覚で女性に手を出さないでほしい。相手は自分と同じ人間なんだから。どういうつもりなんだ。ましてや人の友達を何だと思ってるんだ。そんな風に問い詰めてしまいたくもある。

私は声を大にして言いたい。
何でお前の自己満足のために、面倒みてやらなきゃいけないんだ。
何でお前の憂さ晴らしのために、お膳立てしてやらなきゃいけないんだ。
何でお前の性欲処理のために、友達を生贄に捧げなくちゃいけないんだ。

全ては自分自身の有るべき姿を貫くために。
忖度も躊躇いも、所詮は錆びた足枷でしかないのだから。

-Let justice be done, though the heavens fall. *1

*1 原文は"Fiat justitia, ruat caelum."。
ラテン語の格言で、日本語訳は「正義を成せ、例え天が堕ちるとも」または「例え世界が滅ぶとも、正義を追い求めよ」

#雑記 #独り言 #正義 #道徳

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