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前回までに股関節伸展の制限要因が筋なのか?靭帯なのか?関節包なのか?その場合、評価をどう進めていけばいいのか?について整理しました。解剖と一緒に考えることで、評価の精度が向上していきます。ぜひ、評価を解剖、そして動作と繋げて整理していきましょう。 前回の内容はこちらから 臨床1年目の教科書 今回は、股関節の屈曲の評価について整理していきましょう。 1 特徴 股関節屈曲の参考可動域は125°となっています。この深屈曲が意外に重要であり ・入浴時の股関節屈曲 ・立ち上がり時の
前回までに股関節伸展の制限要因が筋なのか?靭帯なのか?その場合、評価をどう進めていけばいいのか?について整理しました。一つ一つ走行を確認することで、どう評価すればいいのか?が整理できます。 前回の内容はこちらから 臨床1年目の教科書 今回は、伸展のROMを測定した結果を制限があった場合、関節包の評価方法について整理していきます。 1 特徴 復習になりますが股関節伸展の可動域制限が生じた場合、関節包による制限も考えられます。 関節包が制限因子の場合、end feelが急に
前回は股関節伸展の制限因子として筋が疑われる場合、次にどう評価を進めていくか?について整理しました。基礎を確認することで、少しの違いで多くのことがわかります。しっかりと機能解剖と評価をつなげていきましょう。 前回の内容はこちらから 臨床1年目の教科書 今回は、伸展のROMを測定した結果を可動域制限が靭帯・関節包であった場合、次の評価にどう繋げていけばいいのか?を整理しましょう。 1 特徴 前々回の復習になりますが靭帯・関節包性のend feelは急に硬くなります。 つまり
前回は股関節伸展のROM測定をした結果をどう考えるか?について整理しました。endfeelを感じ分けることで可動域制限の原因が、筋なのか?靭帯・関節包なのか?が整理されます。ROM測定を量的な評価ではなく質的評価としてしっかりと利用していきましょう。 前回の内容はこちらから 臨床1年目の教科書 今回は、伸展のROMを測定した結果を可動域制限が筋であった場合、次の評価にどう繋げていけばいいのか?を整理しましょう。 1 特徴 前回の復習になりますが筋性のend feelは徐々
前回から股関節の評価について整理しています。股関節は骨頭に対して臼蓋が小さいため不安定な関節に思われますが、ある条件を満たすことで著しく安定性に優れた関節となります。その必要な条件は伸展することでした。 前回の内容はこちらから 臨床1年目の教科書 今回は、その伸展のROMを測定した結果をどう評価に繋げていけばいいのか?を整理しましょう。 1 どう可動しているのか? 股関節の最大伸展位は、多くの靭帯をねじり、螺旋状にさせ、最も緊張させ安定性が得られます。さらに、最大伸展に少
前回まで腰椎骨盤リズムの屈曲時と伸展時の観察ポイントについて整理しました。運動開始時や終了時にどこを観察すればいいのか?が明確になりました。観察ポイントが明確になることで、苦手意識はかなり克服されます。 前回の内容はこちらから 臨床1年目の教科書 今回は腰椎骨盤リズムを観察した後に何を評価すればいいのか?について整理していきましょう。 1 どう可動しているのか? 体幹の屈曲・伸展時における正常な腰椎骨盤リズムを解明することは、腰椎の疾患と股関節の疾患を病理学的に識別するう
前回は姿勢分析をすることで、骨盤周囲の状態を推測することが可能となり、その後どの様な評価が必要か?がわかりやすくなることが理解できました。臨床では姿勢分析→介入ではなく、姿勢分析→詳細の評価→介入と繋げていくことで一貫性のあるアプローチが可能となります。 前回の内容はこちらから 臨床1年目の教科書 前回までに静止時の観察について整理しましたが、今回からは動作時の観察について整理していきましょう。 ポイントは”腰椎骨盤リズム”です。 1 特徴 腰椎骨盤リズムとは、腰部脊柱は
前回より骨盤前傾するために必要な筋の評価について整理しています。ポイントとしては、骨盤を前傾させるためには、まず仙腸関節が安定していることが前提条件です。そのため、仙腸関節を安定させる、多裂筋、腹直筋、外腹斜筋、ハムストリングスの筋をそれぞれ評価しておきましょう。 前回の内容はこちらから 臨床1年目の教科書 今回は骨盤前傾するために働く筋について整理していきましょう。 1 特徴 復習になりますが、骨盤は仙腸関節、股関節、腰椎が協調して動き、前傾していきます。つまり、股関節
骨盤前傾・後傾には仙腸関節、股関節、脊柱が協調して可動することが重要です。前回は骨盤前傾に必要な股関節の動きの評価についてまとめました。やはり解剖学を理解していることがポイントとなりました。 前回の内容はこちらから 臨床1年目の教科書 今回は残りの脊柱の評価について整理していきましょう。 1 特徴 復習になりますが、骨盤は前傾することで安定性を得られます。 その機序としては、仙腸関節は前屈運動によって関節面の圧迫と剪断(摩擦)力が上昇し、それによって安定度も高まります。仙
前回より骨盤の評価を整理しています。前回、骨盤輪が安定することの重要性が理解でき、その骨盤輪を構成する仙腸関節の評価方法について整理しました。 前回の内容はこちらから 臨床1年目の教科書 今回は骨盤を評価する際に一緒に確認しておきたい股関節について整理していきましょう。 1 特徴 上記でもあった通り、骨盤輪全体の安定性が、体幹の荷重を下肢に伝えるとされています。では、この骨盤輪はどうしたら安定するのでしょうか? 仙腸関節は前屈運動によって関節面の圧迫と剪断(摩擦)力が上
前回よりハムストリングスについて整理をしています。前回の内容は半腱様筋でしたが、機能を知っていくと立位保持などを評価する際には必ずチェクしておきたい筋であることが理解できました。 臨床1年目の教科書 今回はハムストリングスの中でも特に重要な半膜様筋について整理していきましょう。 1 触れることの意義前回も整理しましたが、ハムストリングスは立ち上がりや立位保持、歩行などで股関節を伸展する場面で利用されます。例えば立位保持の際、体幹前傾の支持はハムストリングスが優位に働き、姿勢
前回から股関節の内転筋群の触診について整理しています。内転筋群は脳卒中後の立位にて麻痺側股関節内転筋力が強いほど、側方、特に麻痺側への重心移動量が増加し、かつ動的バランス時に非麻痺側に偏った重心位置が麻痺側方向へ修正され、正中に近づくと報告もあります。 しっかりと状態を把握する、または促通するためにも触診ができるようになっておきたいですね。 前回までの内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回は股関節の内転筋群の中で最も小さい恥骨筋に注目していきましょう。 1 触れることの意義
前回までは外旋6筋を整理していました。股関節の後方の安定性に関連しており、立位の安定性、動作時の安定性が低下している場合は必ずチェックしておきたいポイントです。 前回までの内容はこちら 臨床1年目の教科書 今回からは股関節の内転筋群の長内転筋に注目していきましょう。 あまり臨床で注目されませんが、重要な筋です。 1 触れることの意義股関節の内転筋に注目するしてもらいたいのが、脳卒中後の回復段階です。 ブルンストロームをより細かく評価している上田式12段階式片麻痺機能テストの
前回は梨状筋をテーマに機能解剖、触診を整理してみました。 前回までの内容はこちらから 臨床1年目の教科書 今回のテーマは梨状筋と一緒に外旋6筋に数えられる”大腿方形筋”です。 やはり股関節の安定性に寄与する筋ですので、しっかりと機能解剖と触診を整理していきたいですね。 1 触れることの意義前回の復習になりましが、外旋6筋は肩関節でいう腱板と同じように、腸骨大腿靭帯などと協働して骨頭を支持し、骨頭の安定性に関与します。 上図の様に肩関節の棘下筋や小円筋に似て、短外旋筋も関節