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魁!!起業塾 その1 心を燃やせ ~時間という資産~

概念

このまま死んでも悔いはないですか?

 皆さんは何歳まで生きるでしょうか?

 ちなみに自分がどういう理由で死ぬのかを考えたことはありますか?病気?事故?それとも何かの事件に巻き込まれたり?

 当たり前ですがそんなこと考えても分かりませんよね。

 一方で明日や来週に死んでしまうと考える人もいないのではないでしょうか。ですが明日生きているという確証は全くありません。

 例えば災害などで亡くなられた方は明日自分が死ぬなんて想像もしていなかったと思います。もちろん私も同じ。

 仏教では朝起きることは奇跡であり、寝るときにはもう二度と目覚めることはない。それでもいいと思える一日を過ごせたか?だから目覚めたときに今日一日を生きることができることに感謝し懸命に生きるという考え方があります。

時間は待ってくれない

 「明日死んでしまう」と考えるとできることは少ないかもしれませんが、3年後ではどうでしょう?今の年齢に3を足してみてください。私は当年取って46歳。なので49歳で死んでしまいます。50歳まで生きられないと考えるとなんだか寂しい気がします。信長も人生50年~♪と歌ってました。世界中を見渡せば50歳までに亡くなられる方もたくさんいらっしゃると思います。

 今日という日は、昨日と同じ一日であり、明日も同じ一日がやってくる。ついつい誰もがそう考えてしまいます。そうやって日々を過ごすうちに3年という時間はあっという間に過ぎてしまいます。

 だってほら、3年前あなたは何をしていましたか?学生?新入社員?何か役職に就いた頃かな?仕事が忙しかった?転職したり、家族が増えたりしたかな?
 今日この瞬間までどんなことがあったか思い出してみてください。3年間は意外とあっという間ではなかったでしょうか?

 私が43歳の時、会社は9年目。これまでの頑張りが実を結んでくれたのか売上や利益がぐっと上がり、ついにこのまま成り上がっていくのか!と思いきや、採用がうまくいかず、社員が退職し、贔屓にしていただいていたお客様からの仕事が突然終了となったり、散々な出来事が続きました。さらに追い打ちをかけるように年明けから新型コロナの感染が拡大します。
 たくさんの出来事がありましたが昨日のことのように思い出します。とても3年もの時間がたっているとは思えません。そしてその時から3年後に私がこうやってnoteを書いたり、インターネットラジオで配信して、あいみょんを歌ったりなんてことは知る由もがなです。

決意しよう

 「思い立ったが吉日」という言葉もありますが、何かを思い立つということは未来からの信号なのではないかと思うんです。未来の自分が過去の自分に「そろそろ始めとくといいぞ」と何かしらの信号を送って、それをキャッチしたみたいな。

 実際に時間を越えてそんなことができるのかどうかは私には分からないのですが、人間にはそんな不思議な力があるのではないかと思える出来事が時々あります。友達に誘われて行ったライブで運命の人に出会うとかね。

 こんなことやってみたいな。あんなこと出来たらいいな。そう思ったときに始めるのがベストタイミングだと思うんです。チャンスは全ての人に平等にやってくるけどそれを掴むかどうかは自分が決めるのだと思うんです。

 チャンスがやってきたのに掴まない人なんているの?

 そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですが意外と多いんです。なぜならチャンスがいつも笑顔で近づいてくるわけではないからです。とっても苦手で、不安で、面倒で、怖そうで、大変そうな顔をしているチャンスもあるのです。いやむしろそっちの方が多いんです。

 一方で掴んだチャンスに翻弄されることもあると思います。起業なんかは良い例で、私も「いよいよやっちまったなぁ」と思うことは多いです。もちろんそれと同時に「でもそれ以外の選択なかったな」とも思います。

 「いつやるの?今でしょ?」なんて言葉が流行りましたが、今できない人はずっとチャンスを逃してしまうということは覚えておいてください。そしてそのチャンスは未来の自分から発信された信号かもしれないということも。

行動

 チャンスを感じることができれば何か一つでも行動に移しましょう。頭の中で成功した自分を思い浮かべてデュフデュフ言っている場合ではありません。なぜなら結果は行動のないところにはないからです。

 チャンネルユニコ®では起業を応援していますから、それを指針に行動をしてみましょう。

1.会社名を考える

 あなたが起業するとしたらどんな会社名にしますか。既に決めている人もいらっしゃるかもしれませんね。何か浮かびましたか?

2.もう1社考えてみる

 起業するとなると1社と考えがちですが、別に2社でも3社でも構いません。そうなると将来的に複数社立ち上げたときに、名前に関連性があったらおもしろくないですか?

3.名刺のデザイン

 名前が決まったら名刺とか作ってみましょうか。どんなデザインにします?ロゴマークは?コーポレートカラーは?なぜその色にしようと思いましたか?

 こうやって実際に行動してみるとなんだかワクワクしてきませんか?その名刺をお客様に渡している自分の姿を想像してみてください。
 ○○株式会社の〇〇ですなんて、自分の考えた名前が会社名として日常にあふれるんです。お子さんがいらっしゃる方は子供の名前を考えるのに似てるかもしれません。誰かのスマホの電話帳には「ユニコ 藤原社長」なんて登録されるわけです。これってすごくワクワクしませんか?

色眼鏡を外す

 さてそんなワクワクを感じているところ申し訳ないのですが、少し現実に戻りましょう。

 会社というのは利益を上げてそれを分配するという大変重要な役割があります。そうです、どうやってお金を稼ぎましょうか?

 皆さんのスキルは飯が食えるスキルでしょうか?

 ユニコでは「自立」=「自分に関わる全ての人を笑顔にすること」という定義をしています。自分が考えている生き方は誰かを笑顔にすることができるでしょうか?
 まずは自分がかけている色眼鏡を外し、客観的に自分を観察してみましょう。

自己分析

 ダイヤモンドがなぜ高いか?それは希少性です。つまり人が持っていないスキルは高いわけです。ですが希少だとしても需要がなければお金を払う人はいません。あなたが持っているスキルはどうでしょう?

 まずは自己分析です。

こういう時はSWOT分析が便利です。それぞれに当てはめて考えてみましょう。
・[Strength]:自分の強み
・[Weakness]:自分の弱み
・[Opportunity]:既に持っているものや環境として揃っているもの、人より多く持っているもの、身内や知り合いがやっている事業など
・[Threat]:そのうち必要となることが分かっているのに今ない物、もしかしたら起きるかもしれないリスク、人より持っているものが少ないもの

スキルの価値

 需要があって希少性の高いスキルというものはハードルが高くなります。例えばギターが弾ける人はたくさんいますが、ギターが上手い人もたくさんいます。更に高みを目指すとなるとテクニック以外にも時間や実績も必要となってきます。
 では需要があって希少性の高いスキルは身に付けることはできないのでしょうか。実はそんなことはありません。スキルは組み合わせることで需要と希少性が増します。
 先ほどの例だと「ギターが弾ける」に「作曲できる」を加えると価値が上がります。さらに「ドラムも叩ける」「ピアノも弾ける」「作詞もできる」など同類のスキルを加えていく方法や、「人をまとめられる」「事務所と交渉できる」「ライブの演出を考えられる」など演奏とは別のスキルを加える方法で価値を上げることもできます。

自己からの脱却

 スキルの価値を考えたとき「自分のやりたいことを仕事にする」という考え方がありますが一方で「自分に有利なことを仕事にする」という考え方もあります。例えば家に楽器があれば直ぐにでも練習できますよね。パソコンにエクセルやワードが入っていれば、オフィス系のソフトを触ることもできますし、プログラミングだってできます。

 自分がやりたいことを仕事にするのは将来的な目標にしておいて、今すぐ行動に移せるものを見つけ、それをやりながら自分のやりたいことへ近づければいいのです。 

起業の準備

 会社名やロゴのデザイン、何で売り上げを上げるかがイメージ出来たら起業に必要な準備をしてみましょう。

提出書類


 起業に必要な書類は定款や印鑑証明など10種類程度あります。詳しく知りたい方はネットで調べてみましょう。
 最近では freee など帳簿のクラウドサービスに起業支援機能がついているものもありますので、そういったものを利用すると気がるに始められます。私は2社目は freee で作成した書類を利用しました。
 ちなみに1社目の時に司法書士の方にお願いしましたが、それなりに手数料がかかりました。起業の事を何も知らないときに必要な書類の作成と提出をしていただけたので、安心料と捉えると良かったと思います。

印鑑

 印鑑は3種類+ゴム印を用意しておけば十分です。印鑑の3種類は分かりますか?(呼び方は色々あります)

1.実印(代表印・法人印)(丸印)
2.角印(会社印)四角印)
3.銀行印(蓋付き丸印)

 最近では楽天や印鑑販売サイトなどの通販が利用でき、3本セットで注文できるので便利です。個人的には角印は朱肉の必要ないスタンプ式のものがおすすめです。3本セットの場合は全てが朱肉を必要とするタイプですので、実印と銀行印をセットで注文し、角印は別注というのがおすすめ。少し余裕があるか3本セットしかメニューがない場合は一旦そこで3本セットを作っておき、スタンプ式の角印を別で作ると良いでしょう。運用としても会社に1本、代表者が手元に1本ということも可能です。
 実印は印鑑登録をするため1本しかダメですがそれ以外は何本あってもOKです。ただし銀行印なんかはどの銀行にどの印鑑を使ったか分からなくなることもあるので1本にしておくのが良いと思います。ただし保管は厳重に。

 ゴム印は会社の住所と会社名、代表者名が押せるものです。付け替えすることで住所だけとか代表者を外したりすることができます。役所へ提出する様々な書類に押すことができるので便利です。

朱肉

 印鑑を押すときに使う朱肉ですが用途に応じて以下を気にしておくと良いでしょう。
・頻繁に押印する(蓋を開け閉めする)場合:蓋が乗っているだけのもの(蓋を回して閉めることができない)
・押印頻度が高くない:蓋がしっかり閉まるもの
 一般的な日本のメーカー製を買っておくと発色も奇麗ですし、速乾性もあるため安心です。あまり安物は印影が悪いので避けましょう。

なつ印マット

 意外と見落とされるのがなつ印マットです。印鑑を押すときに紙の下にひくゴム製のものです。裏技的にティッシュペーパーを折り重ねて下にひくということもできますが、1つ持っておいて損はありません。私は印鑑と朱肉とマットを一緒に持ち歩くようにしています。

現金ケース

 会社のお金は銀行口座に入っている預金と手元に現物がある現金があります。現金は小口現金とも呼ばれ、管理を別にします。
 銀行から引き出したお金を小口現金に格納しておき、配送料や切手・印紙を買ったり日常のこまごました事務用品なんかを買ったりします。あと急な出張の時には仮払いとして現金から渡しておき後日清算するということもあります。
 この現金を格納するケースを1つ用意しておくと良いでしょう。鍵がかかるもののありますが、運用上持ち運びやすいものが多いのでそのケースを金庫や鍵のかかるロッカーに入れることが多いです。

キングファイル

 定款の原本や登録書類の控え、お客様との契約書や様々な書類を管理するにはキングファイルが便利です。ついでに見出し用のインデックスシートもそろえましょう。
 キングファイルは厚さが色々とあります。1つに全部入てしまうと毎回重たいキングファイルを出し入れすることになりますので、細めのものや中ぐらいのものを複数利用するようにすると良いでしょう。契約書が多くなってきたら会社の名前で「あ行~さ行」とかに分けてもよいと思います。

テプラ

 少し買うのをためらうのがテプラです。ですが毎回「もっと早めに買っておけばよかった」と思うものの一つでもあります。最近ではスマホのアプリから印刷することができるものもありますので自分が使いやすいものを選ぶと良いと思います。
 なぜ早く買うと良いかというと、キングファイルやインデックスシートのラベルを全てテプラで作成できるから。あとから買うと手書きしたものを作り直すので結構面倒です。あとテプラと手書きが混じるとカッコ悪いので全部テプラにしたくなります。

さて、第一回目の「魁!!起業塾」参考になりましたでしょうか。起業を考えると今までとは違うものの見え方ができると思います。視野が広がるということはリスクに関しても敏感になるということ。リスクに敏感になるということは先を見通した行動が身に着くことだと思っています。
 未来を予言することは誰にもできません。ですが少しでも事前に何かが分かっていると準備ができます。そしてそれは自身の転職にも関わってくるのではないでしょうか?

 あなたは後何年今の会社に在籍しますか?

これらの内容に関しましては2022年の4月8日 朝10時からのインターネットラジオ「stand.fm」 で解説します(配信もします)ので是非おきください!

次回は、その2「神は細部に宿る 一所懸命」をお送りします。

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