参画地域拡大!旅するフィールドワーク「TOUCA」2期生を募集します。
新しい観光教育の企画・運営を行う一般社団法人Intellectual Innovationsです。「TOUCA」2期生の募集に興味を持ってくださり、ありがとうございます。
この記事では以下の内容について説明いたします。
1.「TOUCA」とは
TOUCA(とうか)は1年をかけて国内の別々の地にある全く特徴の違う3~4つの地域を巡る、実務を伴うフィールドワークです。各地域で経営者の近くにいながら、自らその会社や地域の課題を見つけ、課題を解決することを通して自身の持つ武器を見つけるという自発的なプログラム。
1期は3地域・3施設が活動の舞台でしたが2期では拡大して6地域から選択いただけるようになりました。
❶島根県 隠岐郡海士町にある『Entô』
❷愛媛県 松野町目黒にある『四万十川源流、森の国「水際のロッジ」』
❸福岡県 柳川市にある『柳川藩主立花邸 御花』
❹島根県 大田市にある『石見銀山 暮らす宿』『湯るり / HÏSOM / 燈 / WATOWA』【New!】
❺兵庫県 丹波篠山市にある『創造的職人宿場町 福住』【New!】
❻徳島県 上勝町にある『上勝町ゼロ・ウェイストセンター』【New!】
3ヶ月ずつ施設を周り、最後の3ヶ月は自ら拠点を選ぶことができます。施設での時間の使い方は月間、約60時間は実務を伴う研修で、実際に宿泊施設の現場や各地域にある会社で学びます。
約60時間の研修時間以外は自由。現場での仕事で見つけた施設の課題に対して改善するもよし、地域に出て”まち”をより魅力的にする活動をするもよし。3ヶ月・最大6ヶ月という限られた時間の中で自ら課題の発見から解決策の実行までしていただきます。
ただ、あまりにも自由度が高すぎると何から取り組むか選択するのが難しいと思いますので各施設で学べるテーマをご用意しました。
『Entô』:地域とともに構築するゲストの滞在体験
価値を提供することばかりにフォーカスがされすぎていた観光業に疑問を投げかける。Entóでは、この土地の風土を活かして「まっさらな自分に還る旅」のきっかけを生み出していく。
こうして訪れる旅人を、消費する「観光客」ではなく、共に探求し共創する「ゲスト」として迎え入れる。こうした「旅のカタチの探求」を続けることで、観光を通じた持続していく地域経営を実現していきます。また、Entóだからこそ経験できることは、地域と共にゲストの滞在体験を構築するプロセスに参画できます。 訪れるゲストとのより濃密な関係構築の機会が多いのも、Entóの特徴です。
『四万十川源流、森の国「水際のロッジ」』:サーキュラーエコノミーと探究心
水際のロッジがある松野町目黒地区は人口わずか270人。限界集落となったこの場所には、未来に残したい日本の原風景や資源があります。施設運営だけではなく地区全体を見渡しながら、皆様ならではの視点で課題を見つけ、スタッフや地域の方とともに解決していく。地域の中でホテル観光業を行うこと、そのど真ん中が学べます。
広島県から移住した代表の細羽さんは、昨年、地元農家さんに教わり、生まれて初めて自身でお米をつくりました。皆さんは何に挑戦しますか?
『柳川藩主立花邸 御花』:文化観光
御花がチャレンジしているのは「文化観光」。文化観光とは、訪れた場所や地域の「生きた文化」に触れることで、より深くその地域を好きになったり、応援したくなるような観光のことです。
御花は江戸時代に柳川藩主立花家の別邸として誕生し、敷地7,000坪の全てが文化財(国指定名勝)に指定されています。そして、現在も柳川藩主の末裔が経営し、生きた歴史を積み重ねているユニークな施設です。
文化財の維持は自治体頼みになってしまうことが課題ですが、御花は、戦後の厳しい時代から現代のコロナ禍でも民間事業で文化財を生かしながらチャレンジをし続けています。御花の魅力は新しい人も、長年働いてきた人も力を合わせて100年後の未来に向けて取り組んでいることです。
TOUCAを通してそんな生きた事例を学びながら、文化資源を活かした企画・実施など、新しい文化観光の灯火を作っていただきたいと思っています。
『石見銀山 暮らす宿』:生活観光
人口400人の小さな町だからこそできる“ここにしかない”暮らしを体感する「生活観光」というあり方を一緒に考えてみませんか?築230年の武家屋敷「暮らす宿 他郷阿部家」を中心に「観光」をアップデートするプロセスを体感できます。
『湯るり/ HÏSOM / 燈 / WATOWA』:ありのままの暮らしの中から特別な体験を見出す
おもてなしではなく、ありのままの日常にお客様も招き入れる。そんな場所が温泉津です。いつだって自然スタイル。あたりまえに存在する自然と調和するくらしに光を当てる観光を提供します。
『創造的職人宿場町 福住』:ライフスタイルごと宿場町を再生する
人口1000人ほどの山間の集落に、クリエイティブな移住開業者が集う町があります。丹波篠山市福住は、江戸時代に参勤交代で大名が行き交い泊まった旧宿場町の街道。
写真家、吹きガラス作家、自転車工、革作家、コーヒーロースター、パン職人、染色作家、ビール醸造家、イタリアンやピザ、和食の料理人などが約10年で35軒程度開業。地域を面的に捉え、目的地となる店舗を誘致したり、人が活躍する環境づくりで稼げるまちを作っていくプロセスを学べます。
『上勝町ゼロ・ウェイストセンター』:「なぜ?」を紐解く旅をしよう
上勝町は、「なぜごみを燃やすのか」「ごみとはなにか」など、様々なWHY?という疑問符をもちながら、暮らしの中のあらゆるものとの関係性を自分事として想像し、地域の未来を創造してきました。
「上勝町ゼロ・ウェイストセンター」は地域住民が集う場所でありながら、町外から視察者や宿泊者が訪れる場所でもあり、スタッフはウチとソトを繋ぐ人「インタープリター」として活動しています。
滞在中は上勝時間やゼロ・ウェイストに触れ、自己と向き合うなかで、町のソトからの視点を持って、地域に新しい価値を創造してもらいたいと思っています。
それぞれのテーマを意識しながら現場に出てフィールドワークを行っていただきます。
2. TOUCA1期の様子
TOUCA1期では合計4名の参加者がいます。学生の方も社会人の方もいらっしゃいますが皆様、各施設・地域でそれぞれの興味関心をもとに実務とフィールドワークを実施していただきました。
施設側は研修カリキュラムもしっかりと組むところもあれば、あえて放任のような状態で進めるところもあり、その違いや余白が参加者の刺激になりました。
3ヶ月ごとに移動をして全く違う環境に飛び込むのでその度、多くの出会いと経験があります。自身の新たな魅力や強みを感じる時もあれば、少し立ち止まって「これは本当にやりたいことなのか?」と振り返ることもあったと思います。
そんな1期生の喜びや悩みも含めてnoteにて記事を書いていただいておりますので、読んでいただくことで、よりフィールドワーク中の空気感を得られると思います。
3. プログラム概要
【 実施期間 】
2023年4月24日(月)〜2024年3月31日(日)
【 費用 (月払いも可)】
学生:¥120,000(税抜):1ヶ月あたり10,000円
社会人:¥360,000(税抜):1ヶ月あたり 30,000円
【 応募締め切り 】
2023年 3月17日(金)
【 募集人数 】
最大12名(20歳〜35歳まで)
※参加期間中は月額6万円の食費支給と施設間の移動に関しましては一部補助があります
※第1期生は、60時間/月の実務研修以外の時間で、一部有償業務を請け負うなど収入を得る機会を得ていました
※各拠点で住居を無償でご用意します
※テレワークで働きながら、オンライン授業であれば大学に在籍しながらの参加も可能です
※地域によっては車を利用する場合もありますので要普通免許
4. 応募方法
応募はこちらのフォームのご入力をお願いいたします
5. オンライン説明会
プログラム内容、各施設や経営者の人柄、1期生の体験した感想などがわかるオンライン説明会を実施いたします。TOUCAについてもっと知りたい!という方はご参加お待ちしております。
下記日程はリアルタイムでの配信ですが後日でも録画内容を確認できるようにする予定ですのでご安心ください。
【 開催日程 】
2月28日 (火) 20:00~
オンライン説明会に参加希望の方は下記から登録をお願いいたします。
【 質問・個別相談などは下記のアドレスまでご連絡ください 】
touca.fieldwork@gmail.com
6. 運営する8つの会社の説明と各代表よりメッセージ
TOUCAを運営する8つの会社とその代表について簡単に説明いたします。どの経営者も今まで異なった経験をしてきた宿泊施設経営・まちづくりのプロフェッショナルな方たち。TOUCAではメンターのようでもあり、学びを共にするパートナーのような存在でもあります。各代表に今回参加するにあたってのメッセージもご紹介いたします。
■ 一般社団法人Intellectual Innovations
企業・教育機関・行政を横断する教育コンテンツの企画・運営を手掛けています。高等教育機関においては、立教大学観光学部や京都大学観光MBAなどにて次世代人材の育成プログラムを展開。TOUCAではコーディネーションを担当いたします。
■ 株式会社 海士:Entô
隠岐ユネスコ世界ジオパークの拠点施設と宿泊施設からなるジオホテル。海士町に息づく「ないものはない」という価値観を根底に、削ぎ落とした「ない」空間を追究しています。
■ 株式会社 御花:柳川藩主立花邸 御花
かつて柳川藩主だった立花家のお屋敷を、今も立花家の末裔が守り続けている料亭旅館。初代藩主立花宗茂から数え、約400年の歴史・文化を受け継ぎ、現在は敷地7,000坪の全てが文化財(国指定名勝)に指定されている、日本で唯一泊まれる国指定名勝です。(今、その歴史ある料亭旅館の経営をしているのが、立花家18代の立花千月香さんです。
■ 株式会社サン・クレア:四万十川源流、森の国「水際のロッジ」
足摺宇和海国立公園、滑床渓谷に佇むロッジ型宿泊施設。渓谷を絶えず流れる水に触れ、森に悠然と現れる野生の鹿たちに出会い、自然とともにありのままに生きることの尊さを伝え繋いでいきます。
■ 株式会社石見銀山群言堂グループ:石見銀山 暮らす宿
「根のある暮らし」をコンセプトに島根県・世界遺産の石見銀山に本社を構え、ライフスタイルブランド『石見銀山 群言堂』を展開。衣食住美を事業領域とし、アパレル、雑貨、宿泊、化粧品などを手掛けています。
■ 株式会社WATOWA:湯るり / HÏSOM / 燈 / WATOWA
開湯1300年の歴史を持つ温泉地、温泉津を拠点として2022年9月に会社設立。 「1000年続く地域 文化を、1日の観光から再生し創り出す会社。」をビジョンとしている。 その土地の気候や風土、文化、暮らしから生まれた、 そこにある美意識を「豊かな縁を生み出す観光」としてつくりなおし、 地域文化や暮らしを触発するような営みを創出するきっかけを観光客に提供している。
■ 株式会社Local PR Plan:創造的職人宿場町 福住
「public relations」=周囲を取り巻く事象との適切な関係構築を目指す地域企画会社です。旧宿場町を舞台に、まちと住む人の暮らし全体を豊かに発展するべく、NIPPONIAという宿も経営しています。
■ 株式会社BIG EYE COMPANY:上勝町ゼロ・ウェイストセンター
日本で初めて「ゼロ・ウェイスト宣言」をした徳島県上勝町にて、生産者と消費者、町民と町外在住者が交流し学びあうことを目的に、ゴミステーションやホテルが併設した環境型公共複合施設「上勝町ゼロ・ウェイストセンター」を運営しています。
7. TOUCA2期への想い
1期を手探りで運営していきながらとても嬉しかったことは。参加者の4名が予想以上にTOUCAというプログラムを自由に使いこなしていたことです。1年間という期間に3ヶ月ずつ環境の異なる場所に移動する。
人によっては「大変だな」と感じるかもしれないプログラムを前向きに挑戦を続ける姿を見ていて運営を行う事務局メンバーの我々も多くのことを学びました。
上記はTOUCA1期生の方にヒアリングを行った際に出てきた感想です。積み上げとリスタートの両方を同時にできるという環境はTOUCAならではな一面だと思います。
今まで観光業のど真ん中にいた方も、観光にあまり興味がなかった方もフィールドワークTOUCAというプログラムを通して様々な人に出会い、多くの体験をして、今まで触れてこなかった情報に接することで自身の中で化学反応が起こる。
「自らに光をともし、ともに観光の先をてらす」という言葉は、そんな経験から光をともしていけるのだと思っています。
2期は参画いただいた地域、施設も増えてより魅力的なプログラムになりました。皆様の応募をお待ちし、新たな出会いを楽しみにしています。
TOUCA2期。自らに光をともし、ともに観光の先をてらす——
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