愛する人を撮る

コロナ休業期間中なのでnoteをめちゃめちゃに書いてやるぞ！と意気込んでいる飯田です。

社会人になってからPCを使わない仕事ばかりしてきたため、そしてスマホやiPadでなんでも済ませてしまうため、大学に入学するときに買ってもらったvaioをもう10年近く使っています。

そもそもPCで文字をぱちぱち打つのが大好きなので、noteはだいたいPCから更新しているのですが、noteってヘッダー画像も登録できるんですね。

へーなんか設定してみるか、昔撮った写真でいいのないかなあ、と思ってPCのフォトフォルダを見たら、こりゃあもう驚きびっくり、エモすぎてだめでした。

大学のとき、大学生らしく一眼レフなんか買っちゃった女なんですが、2年近く付き合った彼氏とのデートの写真、日常の写真が出てくる出てくる。もう。やめてくれや。

おしゃれな彼と付き合っていたので、一緒に買い物に行ったり、大学生の好きそうなおしゃれなデートスポットに行ったり、美術館に行ったり、自転車であちこちカフェを巡ったり、休みを存分に謳歌して日本も海外も(両親には内緒で)こっそり旅行したり。なかなかにおませなデートをしていました。

彼のあとに付き合った人たちはあまり私の写真を撮ってくれないタイプの人でした。一眼レフを手にしてもはしゃがないタイプというか、なんというか。そして、彼と付き合った期間がそれなりに長くて毎日のように一緒にいたからこそ、写真を撮る機会も多かったのでしょう。だからこそ、楽しそうにはしゃぐ、若くてかわいい自分の姿がまぶしくてまぶしくて。

なんならここに1枚くらい貼りつけてやりたいレベルにかわいいです、わたし。彼もかわいいです。夜中まで飲み歩いて、誰もいない商店街でふたりでくっついて一眼レフで自撮りをしている。旅先ではキメッキメな写真を撮りあいっこしている。

別に顔がイケメンというわけでもなし、性格が好きだったわけでもなし、なんとなくくっついちゃった感じで貴重な大学生活の半分も付き合ったのですが、わたしはメンヘラにされたし、浮気もされたし。もっと飯田にはいい人がいるでしょうよと友人みんなに言われましたが、なんでかずっと一緒にいました。毎日一緒にいても怒られなかったからかな。お互いに話し相手になって、遊び相手になって、都合がよかったからかな。

当時はmixi全盛期だったのですが、ふたりで撮った写真をmixiのアルバムにいろいろと載せたら、わたしがにっこりと笑うピン写を見た共通の友人からこんなことを言われました。

「この飯田めっちゃかわいい。好きな相手のことを撮ると、そうでない人から撮られるよりも何倍もかわいく映るって言うもんね、○○くんは飯田のことを愛してるんやね」

本当か嘘かは分かりませんが、自分のことを好きな人から撮られている、ということで自然とリラックスした笑顔になったりだとか、そういうのもあるのかもしれません。

友人から言われたその言葉はなんとなく今でもよく思い出してしまって、ああ、また自分のことを可愛く撮ってくれる男性に出会えたらいいなあ、なんて思ってしまいます。基本的に自分のことが好きなので(笑)、被写体になりたい気持ちがいつもあります。

付き合っているときは何度も何度も喧嘩をしたし、別れの危機も何度もありました。めちゃくちゃに泣かされたし、辛い思いもたくさんしました。結局ひとつ上だった彼の卒業と同時にわたしがふられ、別れるのだろうと分かってはいたけれどしばらく引きずりました。今となってはそんなに執着しなくてもよかったのにね～なんて冷静な自分がいますが、写真を見て思い出しました。

ああそうだよ、大好きだったもんね。理由はわからないし、もっといい人がいるよと周りに言われてまあそうだろうなあって思うことも正直何度もあったけど。一緒にいて、そうやって写真を撮ったり、遊び回るのが楽しかったんだよね。

大人になってからもなんとなく思い出すと、大嫌いだ、不幸になればいいのになんて思うこともありましたが、30歳を目前にしてやっと、またいつか彼に会えたら「あの時楽しかったよね」と伝えたいな、なんて思ってしまいました。わたしもやっと、心が大人になってきたのでしょう。

遠くないいつか、また誰かに、あの時よりもっともっとかわいいわたしを撮ってもらえますように。そしてわたしも、あの時のような瑞々しい写真をまた撮れるようになりますように。

◆最後までお読みいただきありがとうございました。スキ♡してもらえると、励みになります。

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