【短歌一首】 駐車場は野良の楽園食と暖困らぬ猫ら丸々と肥ゆ
普段はそれほど通らない路地裏がある。
そこを通る時にはいつも野良猫を見かけることが多いので、この日も野良猫との遭遇を期待してあえてその道を通ってみた。
さっそく、いた、いた。いくら遭遇を期待していたとはいえ、これほどまでに一気に野良猫たちを見かけるとは思ってもいなかった。
近所のどなたかが餌をあげるのだろう。皆、皿に顔を突っ込んで夢中で食事をしている。
駐車してある車の下にも3つの皿が置いてあり、猫が三匹並んで食事をしている。奥の二匹は黒色で、車の影と一体化している。
猫は寒さに弱い。駐車場にはエンジンを切ってもしばらくは車の熱が残っている。
止まっている車たちで雨風をしのぎ、暖房がわりにして野良猫たちは過ごしているのだろう。
車のボンネットの上で眠っている猫もたまに見かけるが、猫は車が大好きなようだ。 以前、同居の猫を車に乗せてドライブしたことがあるがとても嫌がっていた。乗るのは嫌いだが、車にくっついているのは大好き。
それにしてもここは痩せた野良猫など全く無縁の猫の楽園。
この時は駐車場に10匹近い野良猫がいたが、みんな丸々と肥えていて、毛艶も良い。車の暖と定期的に提供される食事をとって、好きなときに眠って、ハッピーに過ごす野良猫たち。
もはや野生のサバイバル力はめっきり落ちているかもしれない。
これから本格的に寒くなる中、駐車場を活用しながらたくましく?生きていくのいだろう。
猫間英介
生き物の短歌集めました。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?