【短歌一首】 夏よりも影の濃くしてカフェの朝彼方の海に秋の波聴く
材木座海岸に来るといつも立ち寄る海辺のカフェ。
今やすっかり秋の気配を漂わせている。
朝10時過ぎに行ってのんびりとコーヒーを飲む。夏の間は目の前を走る国道134号線は海水浴や観光の客で賑わい車も渋滞していたが、今はほとんど人がおらず、車の通りもまばら。
空も澄み渡り高くなった。なんと言っても物の陰影がとても濃く、長く、クッキリとしている。今はもう秋。
カフェで1時間ほどくつろいでいたが、自分以外に客はおらず静かなゆったりとした時間だった。人々で賑わい海の家も営業している夏にはなかなか波の音がここまで聴こえてくることはないが、今は少し耳をすませば波音が届く。
普段の生活では聴くことのない海の波音。その波動を受けると体も気持ちもとても安らいでくる。たまには大海原で波音にゆっくり浸かろう。
猫間英介
鎌倉や湘南の歌を集めました。
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