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【鎌倉・江ノ島短歌】〜素晴らしき鎌倉・江ノ島(+湘南・三浦)

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幼い頃、学生時代、そして社会人になってからも頻繁に訪れてきた鎌倉・江ノ島。そしてもう少し広く湘南地方、三浦半島。今でも仕事で遊びで月に1、2回のペースで来訪。この大好きで素晴らし…
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【鎌倉・江ノ島を詠む】 〜「鎌倉・江ノ島短歌」(+湘南・三浦)をまとめました〜

こんにちは。 統合カウンセラーの猫間英介です。 私にとって鎌倉・江ノ島、そしてもう少し範…

猫間英介
3か月前
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【短歌一首】 苔むしし山門行けば金の蛇吾を導き羊歯(シダ)に消えたり

鎌倉山ノ内にある「浄智寺」は臨済宗の鎌倉五山の一つで、1281年の創建。 浄智寺に来るときは…

猫間英介
2日前
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【短歌一首】 夏よりも影の濃くしてカフェの朝彼方の海に秋の波聴く

材木座海岸に来るといつも立ち寄る海辺のカフェ。 今やすっかり秋の気配を漂わせている。 朝1…

猫間英介
3日前
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【短歌一首】 青色を空と海とで分かち合ふ海沿いの道秋走り出す

湘南海岸沿いを走る国道134号線。 夏の間は連日海水浴などの観光客で賑わい、車の往来が滞るこ…

猫間英介
6日前
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【短歌一首】 材木座と由比ヶ浜とを切り分けて滑川ゆく悠久の時

鎌倉の市内を流れて海岸に注ぐ二級河川「滑川(なめりがわ)」。 鎌倉には特に大きな河川はな…

猫間英介
2週間前
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【短歌一首】 炎天も昼なほ暗き切り通し覆ふ葉叢に行灯ともる

切り通しとは山などを切り開いて通した道のことを言うが、その構造上、まわりは山の岩肌が剥き…

猫間英介
2週間前
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【短歌一首】 コバルトの海風抜くるトンネルにペダル涼しき自転車一つ

朝から砂浜がとても暑く、陸に向かって吹いてくる海風も熱を孕んでいる。しばらく浜辺を散歩していると頭も体も熱くなり、汗が噴き出てくる。 海岸は日陰になるところは全くないのでたまに傘をさして歩くが、それでも砂に反射する太陽の光と熱は容赦無く傘の中の体を攻めてくる。午前中の砂浜の散歩は気持ち良いが、長い時間歩いていると熱中症になりかねない。 逃げ場のない熱い砂浜で唯一の日陰、避難場所となるのが、砂浜に抜けていく国道134号の下のトンネル。しばらく歩いてはこの場所に入り、ペットボ

【短歌一首】 膨らみし積乱雲は臨界に爆ぜて浜辺を雨音走る

沖の上空に巨大な積乱雲が発達している。 今年見た入道雲の中でも最大級。天空の城ラピュタに…

猫間英介
2週間前
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【短歌一首】 空翳り風変はるときカモメ発つ波音増せる遠雷の浜

この日の鎌倉は、天気予報では午後からところによって強い雨が降るとのこと。 朝から空には雲…

猫間英介
2週間前
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【短歌一首】 引き潮に雲を写して白波は弾けるたびにシャッター切らん

朝の鎌倉材木座海岸の浜辺へ向かう。 波が引いた後に遠浅の砂浜に残っている水に、空や雲が映…

猫間英介
2週間前
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【短歌一首】 海滑る羽根持つ人は皆せはしカモメゆるりと朝の浜踏む

鎌倉材木座海岸の朝を散歩する。 海の上にはすでにウインドサーフィンを楽しむ人たちがたくさ…

猫間英介
3週間前
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【短歌一首】 段葛まだらの木影御簾にして千切りし暑さ駅はもうすぐ

鎌倉の若宮大路は鶴岡八幡宮へ向かう参道。 先日、用事で鎌倉に行った時に、参道の中央に一段…

猫間英介
3週間前
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【短歌一首】 盆の夜怯ゆる子らと墓地巡る母の教育いま効問はん

鎌倉は至る所に祠やお墓がある。そして山や森や切り通しなど、鬱蒼とした木々に囲まれながら歩…

猫間英介
3週間前
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【短歌一首】 夏ゆくを江ノ電は知る空と海風の色まで九月染みたり

久しぶりに用事で鎌倉へ行った帰り、鎌倉から江ノ電に乗った。 まだ気温は35度近くありかなり蒸し暑い日ではあったが、江ノ電から見える海も空も、国道134号も、もはや夏の景色ではない。 空はだいぶ高くなり、うろこ雲やいわし雲が現れはじめる。雲間から差し込む日差しも炎熱ではなく、どこか涼しげに見える。海は台風の影響だろうか、波しぶきがけっこうあり潮の色は深緑になっている。 江ノ電には外国からの観光客がたくさん乗っていたが、制服を着た学生の姿も多い。もう二学期は始まっている。近