【短歌一首】 段葛まだらの木影御簾にして千切りし暑さ駅はもうすぐ
鎌倉の若宮大路は鶴岡八幡宮へ向かう参道。
先日、用事で鎌倉に行った時に、参道の中央に一段高く造られた道、段葛(だんかずら)を鎌倉駅方面へ向かって歩いた。
若宮大路は、1182年(養和2年)に、源頼朝が妻政子が長男である頼家(のちの鎌倉幕府第2代将軍)を出産する際に、安産祈願のために造らせた言われている。
段葛の両サイドには桜の木が植えられていて春には満開の桜がアーチを作る。2016年に段葛は改修され今の姿となった。
9月なのにこの日は昼は猛暑となり、雨傘を日傘がわりにしながら歩いていたが、しばらく歩き続きているとかなり暑くなってきたので、木陰を求めて段葛に入った。
今の桜は2017年に若木に植え替えらたので、まだ7年ちょっと。桜の木陰を求めるが葉叢はまだまだ少なく、段葛の地面にまだらの影となって映る。
それでも炎天のもとでまだら模様の桜の木陰は、見ているだけでどこか涼しい気持ちになってくる。やや粗めの御簾のように光を遮ってくれる。
鎌倉駅はもうすぐそこ。また炎天の下、駅へ急ごう。
猫間英介
鎌倉の短歌を集めました。
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