【短歌一首】 野良猫の矜持ぞ媚の無きまなこ吾を見据えて路地裏に消ゆ
野良猫がやたらといる路地がある。いつも約30メートルに5,6匹は見かける。 彼らは一見のんびり過ごしているように見えるが、実は全身と五感を駆使して常にMAXオンアラートとなっている。少しでも不審な動きをすれば即安全地帯に移動。離れたところから鋭い眼光をこちらに向ける。
野良猫の中にはもともと野良の猫と、何らかの理由で飼い主から離れてしまって野良になった猫がいる。 このペルシャは後者だろう。
何十年も前に半分家猫、半分外猫として飼っていた猫が、家の庭に置いてあった箱の中でいつの間にか長毛の真っ白なペルシャ猫と同棲していた。飼い主から離れてしまったペルシャ猫が頼ってきたのかもしれない。
車の下やボンネットの上というのは野良猫が大好きな場所。エンジンの余熱が残っていたり、太陽光で温かくなったりしているから、特に寒い季節には格好のお休み処。
この猫を見ていたら急に逃げていき、そのまま家と家の境目に入っていった。
逃げていった猫の写真を撮ったつもりであとから見てみると、実は逃げていった猫は奥にいて、手前にもう一匹大きい猫がいた。
逃げていった猫は手前の猫の後ろに守られているかのように座っている。
それにしても、2匹の眼光、なかなか怖い。平穏を乱した人間に対する怒りか。
こちらの猫もあっという間に逃げていった。
いろいろな人がエサをくれたりするのだろう。野良猫たちは結構太っている。猫は寒いのが苦手だから、きっと春を待ちわびている。
それにしても、猫っていいな。
猫間英介
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