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【短歌一首】 連なりし赤き鳥居は結界を張りて佐助と人の世隔つ
連なりし
赤き鳥居は
結界を
張りて佐助と
人の世隔つ
短歌は散歩散策セラピー。
鎌倉の佐助稲荷は、鎌倉の中でも気に入っているスポットの一つ。鎌倉に来て時間がある時にはだいたい立ち寄っている。佐助稲荷の入り口にある連なった赤い鳥居とくぐっていくと、人の世界とは別の世界に入っていくような感覚がある。
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この日の鎌倉はとても蒸し暑く、鎌倉佐助地区の住宅街を歩いているときは汗が吹き出してきた。しかし、鳥居をくぐりながら山の斜面を登っていくと、空気がどんどん変わってゆく感じがした。山の斜面の深い木々に囲まれて、ひんやりと落ち着いた大気に包まれていく。
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縁結びの十一面観世音菩薩は、通常は非公開。 年に一度、5月18日には御開帳がある。
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佐助稲荷は山の斜面に位置しており、苔むした岩や石の上には、無数の白狐がいる。白狐は神の使いとされている。
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深い静けさの中で、ひんやりとした空気を吸いながら、しばらく苔むした石の上にいる無数の白狐を見ていると、一つ一つに霊力が宿っているのではないかと思える。
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佐助稲荷の赤い鳥居は49基ある。
いつもこの49の鳥居を登ってゆくと、五感で捉える温度、大気、風、音、匂い、景色が確実に変わっていくのが分かる。鳥居一つでも人の世界と神の世界を分けると言われているのだから、49の鳥居を抜けた時にはなおさら別の世界がある。
今回も素晴らしかったな、佐助稲荷。
山の上から連なった赤い鳥居をくぐって佐助稲荷から外に出ると、とたんに人間界の蒸し暑さとノイズに見舞われた。やはり佐助稲荷は別次元に存在する。
猫間英介
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